テナ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
非日常から日常へ
物語の最終局面……
新羅達がギルドを結成。
新羅って蚊帳の外でなないけど問題の外側で動いていたイメージがありましたが、この話からやっと彼が動き出す感じがしましたね。
そうして、更に新たな罪歌が登場したり。
セルティの首が投げ込まれる事件もあれば、帝人率いるダラーズが黄巾族に奇襲をかけようとしたり、黄巾族の正臣の前に千景が現れて喧嘩になったりします。
黄巾族のリーダー中学生で将軍と呼ばれたカーラーギャングのリーダー正臣の戦い。
彼は彼の喧嘩はここが本格的ですが、中々に普通の強さ。
デュラララはセルティや池袋最強、粟楠会に罪歌やサイモンやヴァローナなど強い人達が多いからそれに比べたら普通くらいの強さに感じますがあの柔軟性は凄いですね。
新羅が罪歌に支配され罪歌vsセルティ
これはね。
軽く異能バトル、遊馬崎ウォーカーが大興奮するレベルでしたねw
こちらも愛vs愛のぶつかり合い。
そうして、彼女なその中で首を取り戻す。
静雄vs臨也
臨也が何かを起こす度に激突した2人。
ついに決着……臨也も本気で静雄を殺す為に、静雄は本気で臨也を殺す為に……
鉄筋を落とされようが、ショベルカーを落とされようが、静雄は右肩1つでショベルカーを弾き飛ばす。
火で奇襲されようがトラップ仕掛けられようが……炭酸ガスで爆発を起こそうが耐える静雄
鉄筋で打たれようと生きてる臨也もタフですね。
静雄の一撃をガードして飛ばされようが、両腕
砕かれようが耐える臨也
しかし、戦いに終止符を打ったのはヴァローナ……彼女は静雄に人間で居て欲しかった……
臨也も化け物だと言うし子供の頃にも静雄は化け物だと言われ続けた。
でも、彼女は知っている。
彼が人間だと言うことを……
思えば、静雄は1番人間らしいかもしれません。
仲間を大切にしたり、正義感があり、自分の弱さにも向き合える、筋が曲がった事が大嫌いで、喜怒哀楽をあれだけ表現できる彼は誰よりも人間らしくあった気がします。
そんな静雄を見てきたヴァローナだから彼を獣にしたくしたくなくて殺しをさせたくなかったのだと。
杏里の告白
彼女は自分が罪歌の母だと打ち明ける。
しかし、誰もが怖がらない事を疑問に思う。
これってドタチンの言う通りで、もし異能が使えた人が目の前にいたとしたら周りは怖がるでしょう……でも、見る場所は異能ではなく、その人自身です。
その人を知ってる人が、その人は酷い事をしない事が解って居たら怖がる理由なんてないんですよね。
正臣vs帝人
非日常を求め続けた帝人……完全に後戻りは出来なくて……踏み入れないでいい世界に踏み入れてしまった帝人は止まれなくなってしまう。
正臣は帝人の目を覚まさせる為に色々な話をするけど、何もならなくて……
帝人は正臣に拳銃を突きつける。
銃を奪い制圧するも隠し銃で正臣を打ち、自分の非日常を求める探究心が怖くなり……自分でも止まれなくなった帝人は自分の頭を撃ち抜こうとする。
それを止めたのは……セルティ
新羅の決意と首を取り戻したセルティ
恋愛は自由でいいと思います。
新羅は人間だしセルティはデュラハンです。
新羅は愛をもっとも貫いた男です。
罪歌の呪縛すら自分の愛で打ち勝ってしまう。
自分が居るべきでないと考えたセルティは皆に別れを告げる。
セルティは優しいから池袋で起きた事のきっかけを自分のせいにしてまで……
それが誰かの救いになればと……
そうして、デュラハンなんて居なかった……
誰の記憶からも忘れられたらと……
空高く去りゆくセルティを追いかけて新羅が空を飛ぶ……静雄に彼を投げ飛ばしてもらいセルティより高く舞い上がり落下する。
彼には解っていた。
セルティなら助けにくる、首がなかった頃の記憶もあるハズ、だから、この恋に命を張る価値があると……
何故なら、愛の力だからです。
セルティをずっと見てきたから……
そうして、彼の思惑通りセルティは新羅を抱え込む。
そうして、新羅が手にしたのは罪歌の刃で……いゃ、愛の刃の一振をセルティに。
実はこの新羅って歴代OPやEDで最後の方に登場する事が多かったのですが、物語でも最後を決めたのは彼だった気がしますw
はてさて、こうして一件落着で、彼らの日常を取り戻していくのでした。
非日常と日常……
非日常って特別な感じがしませんか?
毎日がいい意味と悪い意味でワクワクとドキドキの毎日!
特別の中にいる自分
毎日が違う日々の繰り返し
逆に日常って退屈ではありませんか?
大まかに言えば。
朝起きて→学校(会社)に通い→帰宅→睡眠の繰り返し
退屈です。
しかし、日常が同じパターンの繰り返しでも、日常の中にも良い意味でも悪い意味でもドキドキはあります。
今は、日常が退屈に感じても、その中で、小さな喜びや悲しみも沢山詰まっている。
いつの日か、そんな日常がいつかは楽しかったと笑える日がくるかもしれないし、いつの日か辛かった事を思い出して苦笑いしてる日がくるかもしれない。
いつの日か今の日常を特別に思える日が。
帝人の様に無理に非日常を求めなくても、きっと日常だって、何も変わらない毎日だって、捨てたもんじゃないのかもしれませんね。
正臣は逆に日常の良さを知っている。
だから、黄巾族から1度は足を洗ったし、帝人を止めようとしたのでしょうね。