ねるる さんの感想・評価
2.1
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 1.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
主人公の根暗感がダルい。要素は良いのにもったいない作品。
原作小説未読。
〜あらすじ〜
現実と隣合わせで、謎だらけの世界"裏世界"。「くねくね」や「八尺様」などネットの怪談や都市伝説で語られる危険な存在も出現する裏世界で、主人公"紙越空魚"は金髪の美少女"仁科鳥子"と出会う。裏世界で出会った2人は行動を共にするようになり、様々な怪異と出会う危険な裏世界探検をはじめる事となる。
異世界、怪異、冒険と面白そうな要素が詰まってましたが、イマイチ活かしきれてない作品でした。
まず裏世界に現れる怪異の説明が少なすぎる。
ネット怪談をそもそも知ってないと、元ネタが分からなくて楽しめないと思いました。フリーゲームの怪異症候群のゲーム実況見たくらいの知識はあったから、何となくあーあれか、ってなったけど、もっと掘り下げて欲しかった。
裏世界への入り方と出方も結局よく分からなかった。キーとなる目と手の使い所も、主人公の思うがまま進むので理解が出来るものでなかったのもうーんポイントでした。
1番のマイナス点は、主人公。
早口でボソボソ喋ってて、たまに聞き取れないくらいの滑舌だし、暗くて独占欲強くてすぐ嫉妬してて、見てて辛い。友達になりたくないタイプの人間で好感度はかなり低め。
人間より猫の方が撃てないって言ってる所からしても中々やべえ奴だなと思いながら見てた。
やたらと鳥子のことを意識してるのも、個人的に百合が苦手ということもあり嫌悪感ありました。
怪異自体はそんなに怖くないけど、急にホラーテイスト入れてきて意味わかんないまま進むのと、メイン2人の容赦なく銃打てる神経や、怖い目にあっても何度も裏世界に呑気に行く神経が理解出来なくて、なんか怖かった。裏世界に行ける人間は普通の精神状態ではないのかもしれないと思うとゾッとする。そもそも2人が人間なのかも怪しいなと思いながら見てました。
小桜ちゃん可愛いけど、研究者って立場の割には何の役にも立ってなくて、なんだったんだろういう気持ちもありました。
『裏世界ピクニック』って題名ほどほわほわした内容では無いけど、この探検をメイン2人がピクニックだと思ってたら、それはそれでゾッとする。なんだろうこの気持ち。全然理解出来ない人と対峙した時のような、別次元で生きてる人を見るような、そっと距離を置きたくなるような、そんな感じ。
描き方によってはもっと人気でそうなのに、主人公が悪かったのもあってガッカリ作品でした。
基本1話完結なので、流し見するには丁度いい作品でした。