いい歳したおっさん さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
既存の作品は超えられなかった・・・
原作は未読、アニメのみ視聴のレビューです。
原作・作画、このお二方のコンビは有名で、少なくてもデスノートやバクマンは知っておりリアルタイムでも漫画を楽しんで読んでいました。そういった背景から期待していた作品でしたが個人的にイマイチでした。
あらすじとしては、神の世代交代のため、天使が「生きる事を諦めた人間」を神候補として選び、新たな神となる最後の1人となるまで競わせます。主人公の高校生「架橋明日」もその1人で、ビルから飛び降り自殺を図りますが、天使ナッセに救われ神候補となったことで争いに巻き込まれる、という内容です。
{netabare} 全2クール分で構成され、前半が力と駆け引きを駆使して神になろうとするメトロポリマンとのバトル、後半は残った神候補が集まり、会話や探り合いで神をどう決めるか誰にするか、という内容になっていました。
話のスケールはかなりデカいのに、やっている事は全体的に妙に小ぢんまりしているギャップのせいで、驚きなどがなく終始ノーリアクションで観ていました。
このコンビの作品は練に練られたストーリーと綺麗な作画が上手く融合している点が良い所かなと個人的には思っていますが、このプラチナエンドは二番煎じ感は否めませんでした。
映画やゲームでも2作目・3作目が出ても、1作目の無印の面白さを超えられない・・・それと似ているような感覚です。
神となった中海少年が最終的に自殺できた事にも疑問が残ります。(隅々まで視聴や考察はしていないので穴がある疑問かもしれません)
翼・白の矢・赤の矢は「天使」特有の能力のため、神となった時点で引き継がれること無く、所有していた能力は天使に返還され使用は出来ないのでは?そうなると白の矢で自殺は図れないのでは?と、その点はモヤモヤしています。
結末の解釈としては・・・
神が自殺し存在が消えたことで、神から作られた天使も人間も同様に消滅したという事で、これは「神はいないが、神に祈り崇めるなど行為により副次的に神は存在する」考えの逆方向の繋がりを示しており、また「神」すらもさらに「上位存在」によって作られ、そこでの「生死」を観察されていた・・・
と、自身の足りない頭のなかでこの様にまとめております。 {/netabare}
今までの既存の作品のように驚きや作品に食らいつくような見事な仕掛けがあれば、流石このコンビの作品だな~と思えたんでしょうが・・・
う~~む、ちょっと残念です。