ねるる さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
熱さと爽やかさを感じ、パワーを貰える。ロードレースを描いた短編映画第2作目。
2007年公開、上演時間54分の短編映画。
『茄子 アンダルシアの夏』の続編。
原作未読。前作視聴済み。
~あらすじ~
舞台は日本:宇都宮。ジャパンカップサイクリングロードレースに参戦するため、主人公"ペペ"とチームメイト"チョッチ"は日本にやってきた。チョッチは、自分の慕う大切な同郷の先輩"マルコ"を失ったことに大きなショックを受け、レーサーとしての生き方に疑問を抱く。そんな複雑な思いを抱えるなか、レースの火蓋は切って落とされる_。
今作では、チームメイト"チョッチ"に焦点が当てられたストーリーとなっていました。ロードレーサーとして生きる道、ひとりの人間として生きる道。終える者、繋げる者、託される者。
悩んで苦しんで、自分と戦って答えを出そうとする1人の人間の様が描かれていました。
前作よりも色合いが鮮やかで、風景がとても美しく描かれていました。レースの前半は一緒にサイクリングをしているような気持ちで、鮮やかな景色を楽しめました。自分は自転車に乗ってないのに風を感じて、とても爽やかな気持ちになりました。
中盤戦の、雨の描写も良かった。ペペ目線になるカットも斬新で面白く、よりレースに没頭出来ました。
主人公ペペは前作より吹っ切れた様子があり、よりいい男になってました。ペペと大泉洋凄く相性良い。凄く好きです、この2人。
どのキャラもスカッとカラッとしてて気持ちがいい。色々悩んだりしてる中でも、自分で道を決めて進む様がカッコよくて、気持ちが良かった。多くを語らなくても背中で、オーラで語る。みなそれぞれカッコイイです。
雨も降って泥だらけになるけど、最後は晴れて"虹"が出る。
メッセージ性も感じました。
爽やかで熱くてとてもいい作品でした。
前作のペペ1人が戦うストーリーより、鬱屈とした気持ちが少ないのでより爽やかに見れると思います。今作だけでも独立して視聴可能なので、ぜひ春を迎えた今見てみて欲しい作品です。パワー貰えました。