御宅忍者 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
"2人"で作る音楽
「カウボーイビバップ、スペースダンディ」などを手掛けた渡辺信一郎総監督の作品。制作会社は「鋼の錬金術師、桜蘭高校ホスト部」などを手掛けたBONESになります。
偶然出会った2人の少女がミュージシャンを目指す物語になります。AIが主流になっている世界になっており、音楽制作もAI頼りというのが当たり前になっている中で、彼女らはAIを使わず、2人だけで音楽を作っていきます。ミュージシャンならではの感覚や即興性、アメリカを舞台にしていることもあるので国民性が伺える演出も面白かったです。音楽に1番力を入れているので、当然劇中曲はどれも最高です。ポップからカントリー、EDMやラップなど、様々なジャンルの音楽がこの作品を彩っています。
「2人の音楽はこの近未来の社会にノスタルジックな雰囲気を感じさせるだろう」といったものにしたかったのか、終盤の政治、プチ事件などの絡みが少し雑だった印象はありました。キャロルの幼少期のくだりも正直無しでも良かったと思う。ですが、物語としての展開は結構好みだったので良し。