螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
きららにしては珍しいシリアス系。ファーが可愛いから良い部類の作品です。
きららにしては珍しいファンタジー系の作品です。
作画面での低評価が多いですが、わたしが気になるのは作画というよりはキャラデザかな。たまにキャラの両目に距離があるのが少し怖いです。慣れれば大丈夫そうですが。まあどの道おさまけよりはマシですかね。
話はゆるい雰囲気での物件紹介といった形で、今のところ可もなく不可もなし。物件紹介ファンタジーという、方向性としては『ドラゴン、家を買う』にやや似ていますね。
のんびり見る分には楽しめます。
良い点
きらららしくキャラクターが内面、外見共に可愛い。わたしはこの作品ならではの個性が光るファーが好きですね。
伏線回収やシナリオ自体の出来は決して悪くない。
日常回は他のきらら作品同様のおふざけ要素があり、なんでもありなファンタジージャンルというのもあってドタバタコメディとの親和性はかなり高いです。
悪い点
動画工房制作だが作画が悪い。キャラデザもやや癖がある。
シリアスと不動産要素の噛み合いがやや悪い。
ゆるふわした日常展開でもちょくちょくファーの正体を疑うシリアスが入ってくるので日常展開を重視すると話に没入し難い。
メインキャラクターの一人であるラキラが性格、外見共にごちうさの登場人物であるリゼ(天々座理世)に酷似している。
11話まで観て
実際のメインストーリーは不動産メインではなく、各地に襲撃をかけるドラゴンの正体を巡るシリアスなもの。このシリアスがいまいち日常作品特有のゆるふわな世界観に溶け込んでおらず、浮いている印象があります。
謎の多いキャラであるファーが件のドラゴンじゃないかと琴音やルフリア、ラキラが疑う展開がちょくちょく挟まりますが、ここに起因するギスギスもいまいちミスマッチな感じが否めない。ドラゴンの話は本来主体となる不動産要素との噛み合いも非常に悪いのであんまりのめり込めない場合が多いです。
12話
マジで琴音死んでて草。信じていたファーに殺されるというきららにあるまじきえぐい死に様だったので開いた口が塞がりませんでした。まあネクロマンサーの力で生き返るんですけど。琴音の遺志を罪を背負ったファーが継ぎますとか、そんな展開はありません。
その後黒幕に操られていたドラゴンと一緒に不動産組が王様の命令によって転勤と言う名の島流しにされるんですが、めちゃくちゃブラックな話の割にみんな笑顔で明るく流してるんですよね。すごくシュールです。
島で改めて不動産屋を始めるところで終わりましたが、聞くところによるとシリアスはまだ控えているそうで。
2期があったら観ます。
全体的にはシナリオはしっかりしている部類で、見ていて退屈はしなかったです。そういう意味ではシリアスな話は先の話に興味を持たせる潤滑剤としては上手く働いていると思います。不動産の話で築いたキャラクター関係も終盤生かされていました。
微妙に重たいので日常作品好きにはちょっと微妙なんですが、可愛い女の子が出るプラスそれなりのストーリーが観たいという人にはおすすめできますね。