ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
女太閤記
きっと何にも成れない私たちの妄想の行先、と言うかターミナルである異世界転生もの。
長ったらしく、言い訳じみたタイトルに、初手から胸焼け気味な作品群にあって、とても気になっていたお話の一つである。
やはりマインちゃんのキャラが良い。
中の方である井口裕香さんが代表作、インデックスを意識しているような設定も手伝い、ボケ具合と豹変のギャップがたまらない。
マインちゃんを片手抱っこして、何なら小脇に抱えて「お持ち帰り」したいな、等と妄想する今日この頃である。
因みに、マインというお名前、ドイツ風な命名が多いことから想像するに、『マイン川』に由来しているのかな?
ヨーロッパでは珍しく、東から西に流れる大河であり、東の端の国、日本から転生したという意味でも、また、水の神とのつながりも含めピッタリである。
さらに、2期のネタバレも若干ではあるが、神殿におけるマインの後見人、神官長フェルディナンドというイタリア系のお名前である。彼等の居住まいや信奉する神々、価値観から想像する世界観に、ローマ帝国の東、辺境の砦を起源とするビザンティン帝国をモチーフとして、ギリシャの文化やイスラム的な香りやスパイスまでもが加味され、誠に興味深いものがある。
歴史や文化も含め、もっと本を読みたくなるような思いに駆らる作品であり、なにより、家族の目を気にせず、堂々と観ることができる安心感が良い。
もう直ぐ3期が始まる。
とても楽しみである^ ^。