N0TT0N さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
WALK
2018年の日中コラボの3話オムニバス映画の日本版です。
舞台は全て中国ですが、声優陣も台詞回しのニュアンスも完全に聞き馴染みのある日本語なので、通常の日本のアニメと同様の観方ができます。
で、わたしが今回この作品を観ようと思ったキッカケはビッケブランカというアーティストの“WALK”という曲なんですが、この曲は以前から好きで何かのアニメの主題歌というのも知っていました。もっと言うと良いエンディングが想像できる曲調だなと思っていました。それをふと思い出して“WALK”を主題歌とするこの『詩季織々』という作品を手に取ることにしたわけですが、時の流れ、時代の変化、心の機微、ノスタルジーを描いたとっても叙情的で素敵な作品でした。
わたしが勝手にイメージしてたエモーショナルなタイプの〆とは違ってましたが、スッと沁みるような優しい物語、エンディングだったと思います。。
3話オムニバスでそれぞれに良さはあったんですが、正直1話目の全編ほぼモノローグという構造は自分にとってマイナスポイントだなと再認識させられた感じはありました。同じテーマでも会話を基調としたスタイルだったらもっと入り込めた気がします。ですが全体を通して、中国の庶民の感覚や背景を垣間みる視聴体験としてはアリだし(舞台が日本ならもう一捻り欲しくなってたかも…)、シンプルに観て良かったと思える作品でした。
以上です。