大重 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
勇者が魔王軍にリクルート、というのは悪くは無いが…色々変。と思った所がちゃんと伏線になっていた良作
1話感想 3.1 勇者が魔王軍にリクルート、というのは悪くは無いが…色々変かなぁ
主人公のキャラ設定は狙っておかしい感じにしているのでしょうね。
まあそもそも勇者から魔王軍に入ろうという時点でおかしいのは明白なんですが…
うーん、まあ正直色々変で不満は大きいのですが、タイプ的には嫌いな話ではないし興味深いのも興味深いので、見ようかなは…とは思っているものの、色々変な不満さは語りたい、という感じですね。
なのでちょっとくどくど文句を言ってみようかと思います。
まず魔王を倒した勇者は魔王より恐ろしい存在ではないかと冷遇する、というのはまあよくあるテーマなわけですが、どうなんでしょうね。
いや別にそういうことが実際にあるのが人間なのですが…。
実際作中でも無駄に冷遇した結果裏切られて魔王軍に行ってしまったわけですが、普通は厚遇するんじゃないですかね。姫を娶らせて後継者にするとか。
最低限女をあてがって操縦しようとするのは当然かと思いますが…。
そういうのが通用しなくて初めて暗殺に出るべきかと。
できもしない暗殺をやる愚は、まあ仕方ないと思いますが。勝てない戦争を始めるのが人間ですからね。
でもやっぱり毒殺なりもうちょっと賢く…と思っちゃいますね。
舞台設定のために人間が無駄にバカになっている感はいまいちです。
いやそうじゃなきゃ勇者が魔王軍にいかないんのでしょうがないかもしれませんが…。
人間全体がおかしいというより少数の陰謀だったり勇者の個人的事情だったりした方が、個人的には納得できたかなぁ。
それこそ魔王に一目惚れしたから魔王軍に入る、という理由の方が私は納得したし応援できました。
というわけで色々不満はあるのも事実ですが、一応先に言った理由から見たい気持ちはあります。
全話感想
作品というのはどんでん返しがあると傑作扱いされる法則というのは、無いこともないです。
何かつまらん話だなーと思っていたら実は全部仮想空間だったとかですね。
意外などんでん返しから、引き込まれる…というケースはありますね。
本作も主人公のキャラは何か変で、異世界転生者でもないのに職業人の基本がわかっていたり、どういう人物なのかよくわからんと感情移入しにくかったのですが、途中で謎が明かされると、なるほど、となりました。
そこからはなかなか悪くなく、最後はイイハナシダナーと締めてくれたので、なかなか好感触です。
ただ全体的に作画は微妙だったり、超越的な主人公というのはやっぱり感情移入しにくいところがあったり… 手放しで傑作になった、とまで評価は到底できないですが、当初の予想よりは格段に良くなったと思います。