Jeanne さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異世界転生系の中でも屈指の面白さ
小説原作 原作未読 全12話
優秀ではあるが冷酷で合理主義者のサラリーマンが、リストラを言い渡した部下に逆恨みされ駅のホームで突き飛ばされ、存在Xという謎の存在によって異世界転生し、見た目は幼女の帝国軍軍人ターニャとして戦う話です。
非常に面白い作品でした。
中盤辺りで多少の中だるみはありましたが全体を通して高水準の面白さだったと思います。
設定が異世界転生+主人公は最強で超有能+魔法を使った戦闘となろうのテンプレ(本作は非なろう)ではありますが、ナーロッパに代表される薄っぺらいファンタジーな世界観でありませんでした。
恐らく参考にしたであろう第一次世界大戦の時代考証がしっかりできているので、重厚な軍事物として楽しめました。
また、ターニャが異世界転生するきっかけになった存在Xの存在(分かりにくいですね)も良いスパイスになっていたと思います。
主人公は転生前、電車に引かれる寸前に存在Xから宗教観について聞かれ、信仰などするつもりはない、信仰など弱者がするものだと突っぱね、それを聞いた存在Xによって過酷な世界に転生することになりました。
転生後も過酷な世界で有能さを発揮し順調に戦いを進めていくターニャの前に存在Xは姿を現して邪魔をします。
それによって上手くことが進まない不条理さによって次にどういった展開が待っているのかワクワクすることができました。
声優さんに関してはターニャ役の悠木碧さんが素晴らしい演技でした。
まどマギのまどかと同じ声優さんとは思えない狂気に満ちた演技で、ターニャの冷酷さや非常さが表現できていて良かったです。
作画は魔導士部隊による空中での戦闘シーンが多いのですが、ダイナミックなアングルでの描写が多く、見ていてハラハラする素晴らしい戦闘シーンが多かったので非常に良かったと思います。
続きが気になる終わり方で2期の製作も発表されているので、それまでに映画もチェックしたいです。