てとてと さんの感想・評価

2.7
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態：観終わった

アクダマドライブ的ディストピアで野球紛いの暴力ゲーム。2022冬ワースト作品。

【良い点】
アクダマドライブ彷彿とするサイバーパンクディストピアな雰囲気は良い。
作画はトゥーキョーゲームス作品らしい外連味あり。
走者と守備側の格闘バトルの作画はかなり良かった。
武力なんでもアリなトンデモ野球をサイバーパンクな街中で
縦横無尽にプレイするコンセプトは面白そうだった。

途中退場する石田彰な兄貴分、気丈な女性リーダーの健気さなど
キャラは悪くなかった。リーダーは魅力がある。
彼らが理不尽に対して立ち向かっていく、昨日の敵は…
などの王道は抑えていた。

【悪い点】
おい野球しろよ。序盤こそ物珍しいが、回を追うごとに興醒めする。
あまりにも無法や番外の卑怯が罷り通っていて、
野球ではなくギャングの暴力闘争でしかない。

キャラドラマが薄い。
主人公たちの個別の交流掘り下げがありそうでいて乏しい。
序盤に散った兄貴分も良キャラだが主人公と大して絆深まっていない。
空振り男と師匠の関係は良かったが、
こいつも主人公と大して接点が無い。
中盤加入の食わせ物とも大して絆が無く、
ラスボスのオージロウ側の掘り下げも終盤取ってつけた感じ。
オージロウと主人公の接点や因縁もほぼ無い。
終盤直前で主人公覚醒も唐突。
昨日の敵は展開も途中経過が卑怯ばかりなので全く盛り上がらず。
ラストも尻切れトンボ。

作画は悪くはないんだけど、アクダマドライブより劣化。
音響や楽曲面にも問題がある。

【総合評価】2点
2022冬で一番つまらなかった。
評価はとても悪いに近い「悪い」