「劇場版ユンカースカムヒア(アニメ映画)」

総合得点
68.1
感想・評価
36
棚に入れた
165
ランキング
2240
★★★★☆ 3.8 (36)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画と木根さん以外は特徴の無いファミリー向けのヒューマンドラマだけど・・・・・

両親に迷惑を掛けまいとする寂しさを押し殺す少女が、一緒に暮らす想い人がもうすぐいなくなることと両親が離婚することで、一気に寂しさが押し寄せてくる話。


原作はTM NETWORKの木根さんが執筆した小説。ユンカースって名前は木根さんたちが会った実際の犬がモデルになってるらしいけど、名付けた人、実は犬嫌いなんじゃないwwww



犬が喋ったり願い事が叶ったり少しファンタジー要素が入ってるけど、ストーリーは現実的な少女の悩み。といっても作中の雰囲気は軽いし、少しおちゃらけたシーンもあるから子供にも観やすいようになっている。
ただキャラデザが単調なデザインで背景も水性絵具みたいな作画をしてるから人を選ぶ作画ではある。個人的には柔らかさがあって良かったけど、一般層に受けるかは微妙・・・・・。


声優は俳優女優、まだ名が無い声優が多いけど、原作者の木根さんが重要な父親役をやってたのには驚いた。さすがに本職の人に比べれば棒読みだけど、ある意味作品には合ってた(笑)
それと、どうでもいいことだけど、母親役の紺野美沙子の声、真矢みきに似てない?


ストーリーはよくあるヒューマンドラマで、個人的にこういうのは好きじゃなかったんだけど、この作品は面白かった。ただ一つ文句を言うとしたら、何で主題歌を木根さんが歌うの?TMは活動休止中だから仕方ないとしても、せめて宇都に歌わせれば、宣伝にもなっただろうし、もっと注目を浴びる作品になったと思う。


【あらすじ】
両親が共働きの少女ひろみは、喋る犬ユンカースと家政婦の文江さん、そしてひろみの家庭教師で想い人の圭介とともに過ごしていた。
ひろみは友達から歳の差がある結婚は変と言われ、圭介と自分の年齢差を考えてしまう。
そんな時、母親からもし父さんと別れたらどうすると聞かれ、両親が離婚の危機だと知る。
ある日ひろみは圭介への手紙から原田千恵という恋人がいると発覚する。
ひろみは原田千恵とのデートに行く圭介をつけ、圭介と分かれてからは原田千恵の方をつける。
すると、圭介とのデートの直後別の男性と抱き合ってるのを見て、圭介は浮気されてると思う。
ひろみはそれを意を決して圭介に言うが、実は彼女はただの友人で、千恵とその男性の結婚式の司会を引き受けただけだった。
ひろみと盗み聞きしていた文江は安堵するが、圭介は自分にはちゃんと婚約者がいると宣言し、二人を奈落に突き落とす。
フランスから父親が帰ってきて、ひろみの誕生日に良いお店で食事をする。
その夜、父親は母親と話し合い、母親が離婚してひろみをサンフランシスコに連れて行くつもりだと知り、ひろみは二人が話し合ってるのを偶然聞いてしまう。
ある日、ひろみは圭介の婚約者洋子と知り合う。
ひろみはユンカースを使って、二人の会話を盗み聞くが、圭介が自分を全く女として見ていないことに傷つく。
ひろみは母親の職場で母親と会い、サンフランシスコのことを聞く。
父親と離れ離れになってしまうことに悩むひろみは、圭介と共に洋子の人形劇を見に行き、その劇の内容と自分の状況を照らし合わせてしまい余計悩む。
その夜、ユンカースがひろみに願い事はないかと問いかけ、ひろみは圭介がずっと家にいればいいのにという。
すると次の日、圭介と洋子は喧嘩をしてしまう。ひろみはユンカースの仕業だと考え問い詰めるがユンカースは何も知らないと言う。
クリスマスの日。ひろみは皆でパーティーをしようと考え、両親や洋子も呼ぶ。
当日、両親は仕事で来れなかったが、洋子は来て圭介と仲直りする。
ホッとするひろみだったが、母親から離婚することに決めたと言われ、一気に落ち込む。
圭介はそのことを知り、母親に対してひろみが悲しんでると言うが、母親はひろみは理解していると反論する。
その夜、ユンカースはひろみまた願い事はないかと問いかけ、ひろみは小さい頃に両親と行った旅行を願う。
するとユンカースとひろみは謎の光と共に浮き上がり、その時の両親との思い出の場所へ来る。
ユンカースは父親と母親も召喚し、ひろみに本音を言えと言う。
ひろみは自分はしっかりした娘ではなく、離婚もして欲しくないと叫ぶ。両親はひろみの本心を知りひろみを抱きしめる。
すると皆は消えていき、それぞれの場所で目覚める。
朝、ひろみは母親から本心を聞かせて欲しいと言われ、自分の本心を言う。
すると父親とひろみが反対なら離婚を考えると決めたと言い、離婚は無くなる。
喜ぶひろみだったが、ユンカースは普通の犬に戻っていた。
ひろみが中学生になり、母親の仕事の都合でサンフランシスコへの移住が決まっていたが、父親も一緒に行くことになっていた。
圭介は洋子との結婚が決まり、文江も新しい恋を見つけていた。ユンカースは結局喋らないままだったが、犬らしからぬ習慣は残っていた。

投稿 : 2022/04/29
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