たつや さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
中学生の純粋さ、フェチズムを感じる日常系作品
このアニメを見ているときのほっこり感が半端じゃなかった。ストーリーや作画が大きく崩れることはないことは1.2話あたりを見て確信していたし、繊細に作り込まれていたので安心して見れる作品だった。それに加えて、各キャラクターの心情や中学生ならではの言動やフェチズムが垣間見えてとても心地よかったし、たまに作画が煌びやかなになるというか、本気出してくるシーンがあって、その時の鳥肌やばかった。僕が個人的に一番好きな話は7話の、蛇森さんが小路に、ギターで「チェリー」を弾いてあげるシーンです。とても満足度の高い作品でした。
↓各話の感想
1話 10p 初回からマジで神回。感動で涙出そう。めちゃめちゃ雰囲気好き。世界にはこんなに純粋な子がいるのか、と原作を読んだ時も思ったけど、アニメになってもその驚きが変わらない。憧れのアイドルを目指す姿、憧れのセーラー服を着る姿、憧れのクラスで授業を受ける姿、全部小路らしくて可愛い。めっちゃニヤケてまう(笑)声優陣もそれぞれのキャラクターの個性をしっかり引き出していて本当に心地よい。あとアニメーションは人物だけじゃなくて、自然描写もすごくきれい。ゆるキャン△並かなぁと個人的に思う。ただ1つだけ、最後の爪切って匂いを嗅ぐ女子中学生はなかなかいないと思うし、フェチズムすぎと感じたのでそこは減点かなーと。学園に着くまでは11点と感じていたのと、あと学園生活をチラ見せするのもちょっと詰め込みすぎかなーと思ったあそこで終わった方が良かったかなーと思う。
2話 10p クラスで過ごす最初の一日をここまでかというほど描かれた2話。自己紹介あんだけ長なるか?とは思ったけど、それも小路らしいし、どこまでも純粋なのも小路らしい。原作に忠実なアニメーションで、とても可愛く書かれてるし、フェチズムを感じる作画(?)でとても良い。
3話 9pいやー面白い。前半はけいちゃんと仲良くなるお話。優等生のけいと人気者の小路が打ち解けて行く話。まあ最後の写真はあんなプロの写真自分で撮れるか?とは思ったけど(笑)後半は部活何にするの?っていうお話。突然雨降ってきて雨宿りしたシーンで、小路は結構濡れていてなんで古城さんは濡れてないねん!という矛盾は思った。でもその後の本読みシーン、膝枕シーンは感動した。小路がお母さんに見えて、「お母さん…?」て古城さんが言うシーンが鳥肌立った
4話 9p 写真をとる時の人の目を意識した小路よりも、ふとした時に現れる自然な小路の方が何倍も可愛くて小路らしいというのを写真を通して伝える演出がよかったと思う。
5話 10p まずほんとに描写が凄い。アニメーターさんがプロすぎる。風景は綺麗だし、たまに訪れる神々しいシーンもグサッとくる。そして今回は虫が好きな大熊実ちゃんとの昆虫、はたまた人間観察の話だったが、この声優さんが小原好美さんで、すごく合ってると感じた。僕もここちゃんが声優で1番好きなんだけど、どのキャラクターにも合う声してるよなーと改めて感じた。後半の峠口さんとのハンカチの話といい、2段構成で来るからその分感動も大きくなる感じ。最高。
6話 9p 5話が虫と来れば、6話は魚ですか。背景描写には毎回惚れ惚れする。そして今回はえりかと小路の、休日釣りをして遊ぶ話だった。こんな純粋な中学生おる?とは思ったけど、こんなに楽しくやられるとこちらも微笑まざるを得ない。
7話 10p 今回は音楽好きの蛇森さんのお話。ギターできる、って嘘をついてしまい、奮闘する。途中挫折しかけながらも、明日ちゃんの発声練習、戸鹿野さんのバスケシュート練習など頑張ってる姿を見て、また頑張る。選曲も最高。スピッツさんの「チェリー」の演奏シーンマジで鳥肌立ったし、様々な感情が垣間見えた。この流れが最高すぎる。どんなに繊細なアニメなんだろう。作品として普通に凄い良い。
8話 10.5p いつ見てもハイクオリティ。各キャラクターの心情が、現実世界にもよく見かけるような女子中学生の感情らしく細かく描かれていて、心が浄化されるかのよう。体育祭が盛り上げどころかなと思ったが、体育祭は多分次回へ持ち越しか。その代わりに夏服セーラーの回を持ってくるあたり意外性があって良き。まあ前の話みたいに凄くいい!そしてまさかのED後に花緒の神回。お姉ちゃんみたいにかっこよくなりたくてセーラー服を着る、でもそれは自分には大きすぎる。お姉ちゃんみたいにまだかっこよくはなれないけど、リボンをつけてかっこよくみせる。だいぶうるっときた。0.5p加算。凄いなぁ。
9話 8p これが明日ちゃんの平常回かな。肩車といい雨で遊ぶシーンといい、さすがに中学生そんなことするかなぁ、でも中一だししてもおかしくないかぁ、というギリギリをついてきてる感じがした。
10話 8p うーん、まあ悪くわないんやけどなぁ。いつもよりは普通、というか心に刺さらなかったというか、という感じ。全然悪い訳では無い。
11話 9.5p 特に大きいことはしてないんやけど、細かい所の積み重ねがすごい出来てて思わずうるっとくるほど感動した。今回は6人で小路の母校でバレーの練習をしようって話っていう普通の話なんだけど、今までずっと1人だった小路に友達ができたことを知った先生、かつて一人しかいなかった学校が小路の友達でいっぱいになっていることへの感動、そして木崎さんの小路と想像上で共演するシーンの美しさ、演出、ほんとに繊細なところまで矛盾なく作り込まれていて感動せざるを得ない。本当に制作陣の意気込みが感じられて爽快。最初のOP始まる前の導入部分が少し退屈かなと感じた。それだけ。
12話 10p美しすぎる前半。僕の予想していた斜め上を行く作り方で、えりかピアノ×こみちダンス(演劇)で体育祭の走馬灯を見せていく。水泳のあれ、小路とりりがおったらそんな僅差にはならんやろ、とは思ったけどけどまあよし。バレーのシーンはめちゃめちゃ痺れた。途中ピアノからバイオリンに変わるシーンめっちゃ好き。Bパートはいつもの日常。何回もゆうけど風景もキャラも作画綺麗すぎて癒される。美しく終われたな。最後のEDもOPの曲の2番が聞けて今までの話を走馬灯にして映す演出も良かった。完璧。
総合評価113(点)÷12(話)=94.2(点)