Acacia さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
乙女モード
前半は余り楽しめず、尻上がりに面白くなる作品でした。
どうも自分は物語を観ている時、
「作者は何を表現したくて書いているのか?」
「そこに自分は共感して、楽しめるか?」
と、求めてしまう癖があり、序盤は話がゴチャゴチャ。
演出も突飛なものが多く、
何を魅せたいのか?が理解できませんでした。
でも、1クールの第7話、「恋」にて
ノエの視聴者に委ねる匂わせ描写を観た時、
「あぁ。これはBLの匂わせをやりたくて、
他の様々な要素(吸血鬼や魔導書、そしてその中で動く組織や人々)は
おまけと自分は受け止めればいいんだな」
と、納得してしまい、そこから反発しながら距離を縮めれば離れもする
ヴァニタスとノエのイチャイチャに
頭を乙女モードに切り替えて楽しんでました。
OP映像なんて、片方が女性になっても違和感ありません。
デートしてます。
また、2クール目は釘宮理恵さんの演じるキャラクター
「クロエ」の存在が際立っていました。
「これなら私でも」のシーンは狂気を儚さが凌駕するほど、
釘宮さんの演技力と艶やかな作画が光ってました。
お気に入りのシーンです。
物語はヴァニタスとノエの関係を一度、清算という
巧い落としどころで終えましたが、
まだまだ謎や解決していない問題もある。
そして何よりヴァニタスとノエの行く末も
続くようなので、機会があれば、
また私の頭を乙女モードに切り替えたいものです。