タック二階堂 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
乙女ゲー世界に転生したらモブの三男ってそれはないでしょう。
詳細は略。
はい、なろうです。
2017年から連載され、その後にGAノベルズで書籍化された作品だそうです。
妹のために乙女ゲークリアを目指していた主人公が、やっとクリアして朦朧とした足取りで階段から転落。めでたく乙女ゲー世界へと転生したのですが、その世界は女性上位なファンタジー異世界で、しかも男爵家の三男、いわゆるモブだったのです。
そんな世界で主人公は、降りかかる苦難を乗り越え、ロストアイテムと呼ばれるものを集めて生き抜いていくというお話ですね。制作は「フルダイブ」だの「たんもし」だのを制作した●ADOKAWA傘下のENGIです。
で…
=====初回視聴後、所感です。
{netabare}
いやー、もうビックリするぐらい面白くないですねぇ…
転生前のゲーム知識を使って無双していく、いわゆる「知識チート」系の話でしょうけど、まーお約束のような主人公が黒髪のエセホストみたいなキャラデザ。ストーリーもねえ…。手を変え品を変え、なろう転生のテンプレを外そうとしてきてはいますが、それが面白さに直結していないのが…
作画も、まあ「フルダイブ」と同じぐらいのレベル。ただ、声優だけは無駄に豪華で、Wヒロインに市ノ瀬加那さんとファイルーズあいさん、ロボになんと石田彰さんという配役。
いちおう次回も観ますが、まったく期待できない感じです。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
やー、もうキツいですねぇ。
キャラ作画がひどいのなんの。さすがは「たんもし」を制作した会社だけのことはありますね。なんていうんでしょう。キャラが会話しているような感じがしない。目の焦点が定まっていない感じで、複数人が適当に描いたキャラを動かしているだけのように見えます。
例えて言うなら、子どもの頃にやった紙に割り箸を付けた人形劇?みたいなイメージです。
ストーリーも、これまたひどいもんですね。何の前フリもなく、貴族の攻略対象たちをひがむ友達(緑髪とおかっぱメガネ。誰だよこいつら)と軽口を叩いていたり、ゲームの主人公であるオリヴィアに姉から教えてもらった貴族への取り入り方(高いお菓子を持って挨拶)を手伝います。
うまいことアンジェリカから学園にいてもいいことを容認され、誰からこのやり方を聞いたか問われ、主人公のことを明かすと「すごいやつじゃないか」。
え?
菓子折り持ってご挨拶に行くことが「すごい」???
とまあ、面白さのかけらもないし、会話や展開も不自然なら、会話のテンポも不自然という、何一つほめられるところのない出来の作品。唯一の良いポイントは、オリヴィアのCV・市ノ瀬加那さんの声が可愛いことぐらいです。
次で判断します。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
たいして面白くもないのに、見せ場を出し惜しみして引っ張るなよ。
と言いたいところですが、ある意味では最善策なのかもしれないです。たいして面白くないと思っているから、無駄な会話で見せ場を先送りにすれば、次も観てもらえるかなという。
思うツボかもしれませんが、仕方ない、次までは観ましょうか。
うん、評価は変わらず、たいして面白くはないです。作画もアレだし。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
えっと、良かったところから。
雑魚の王子取り巻き貴族4人を1話ですべて片づけたのは、いいテンポだったと思います。
それぐらいですかね。
めんどくさいですねぇ。王子とのバトルまで行けよ、そこまでぶっ飛ばしたんなら。
それにしても4人の貴族との対決がチープでしたね。ここ、カタルシスを感じさせるところですよね。まあ、主人公がイキり倒して、クッソ舐めプして楽勝という部分にカタルシスを感じろということなのでしょうけど、なんかイマイチ…
ステータス画面、わかりにくいです。結局、なんかの数値(20,000いくつとか)ぐらいしかわからないです。あの☆は何だったの?
ていうか、ステータスを出すと「はあ、この数値では主人公は楽勝なんだ」って観てるほうがわかってしまうので、面白くはならないですよ。
なんかさ、姉も爆弾仕掛けるのは貴族に言われて仕方なく、なのか、自ら協力したのかもわかりづらいし…
説明不足というよりも、わからせる工夫が足りないと感じました。とりま、癪ですが次回の王子とのバトルまでは観ます。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
いい最終回でした。
え? まだ続くんですか?
ここから、いったい何をやるのでしょうか…
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
前回までは、まだそれでも観ていられましたが、いやーキツいなあ、今回は。
学園祭ストーリーがやりたいなら、わざわざ中世風の異世界モノなんてやらなきゃいいのに。
イケメン貴族たち、まだ出張るんですね。
模擬店の喫茶店で勝負とか、陳腐ですよね。
無理やりカタルシスを感じさせるために、意地悪令嬢を出します。で、使用人たちをボコボコにするために王妃を貶めさせますよと。
いやあ、もうそろそろ見切りどきですかね。
念のために、次まで観ますが、期待薄。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
あー、もう、わかった、わかりましたよ。
認めますよ。意外と面白いです、これ。少なくとも「SPY×FAMILY」より面白いと思っていますよ。
なろう主人公特有の、俺TUEEEEEからのハーレム無双ではないですね。ちゃんとモブとしての本分をわきまえ、イケメン貴族たちが正規のルートに戻ろうとしていることに、身を引こうという決断をします。
うんうん、ゲスな人間なのに、そういうところは生真面目でいいですね。
意外と先を楽しみにしている自分がいることに驚いています。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
2期を作りたいのかなぁ。いや、もう誰でも容易に想像がつく「マリエ=妹」というのを明かさずにフィニッシュするかねぇ…
なんだか、いい話風に最終話を締めましたが、ちょっといただけないかな。
なろう原作、ビックリするほどアンバランスなキャラデザ、雑な作画で序盤こそ「いつ切ってもおかしくない」という評価でしたが、なにげに毎週楽しく観ていました。終盤なんか、逆にこの作品に京アニだのA-1だのufoだのといった超絶作画は合わないんじゃないかという気もしてきました。
このチープさがちょうどいいストーリーということかもしれないですね。
とは言え、ビックリするほど2期が楽しみじゃない。来たら観ますけどねレベルという、なんだろうなぁ、ホヤみたいな臭みがあるけど食べたら意外と悪くない、けどしょっちゅう食べたいものでもないといった作品なのかもしれないですね。
{/netabare}