TaXSe33187 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
演出をもうちょっと…
パワーバランスを乱す存在である異世界人を処刑する女の子のお話かな?
舞台設定に関しては見るべき点もあって、おそらく練られた部分もそれなりにありそう
ただ1話の印象としてはかなり退屈
原因としてはやっぱり既視感が酷いってところ
{netabare}アニメ自体の構成が「無能なナナ」2話分を1話にギュッと纏めたような感じで、
男の子が能力に目覚めた瞬間に「あー…はいはいそのパターンね」みたいな感じになる
これは単純にシナリオの問題もあるけど、近い類型を持つ作品との差別化を全然意識していないアニメ制作にも問題がありそう
{/netabare}
そして展開が微妙
{netabare}巨乳がどうしたとか先輩と一緒にいたいだとか、本筋の進行からシームレスに脇道に逸れていくせいでメリハリがない
本筋の既視感が強いのもあって大筋の流れが読めてしまっているため、脇道に逸れたやり取りがただ冗長に感じてしまう
極端な例だけど、桃太郎が旅立つ直前になって爺さんが芝刈りの苦労を語り始めるような、
「今その話はいらなくない?」な場面が割と目立つ
このあたりの会話を軽く流せるタイプなら気にならないだろうけど、個人的にはかなりキツかった
会話のキツさはお色気の入れ方にも言えて、なんかとりあえずでおっぱい押し付けたり百合的なセクハラ入れたり、
ヒロインの武装がスリット越しの太ももから取り出されたり…
「こういうシーンが好きなんだ!」はすごく伝わるけど、それらを入れるタイミングはそこじゃないよね?みたいな感じ
設定面に関してもそうで、意図して伏せられた情報が今後の展開に繋がるのはわかる
ただ、そういうシナリオ進行上の意図と別に「描きたいシーンのために後回しにした情報」がちらほら見られる
そのせいで戦闘シーンになってもモブ達が何に驚いているかわからないし、モブの使う道具との違いも分からない
まぁこういう設定は「異世界モノによくあるやつ」と割り切れるラインではある
ただ、この作品の場合は「異世界チート」に対抗する構造をとっているので、この部分を後回しにしてほしくなかった
異世界人(日本人)がもたらしたものが知識チートに偏っているのも微妙な感じに視えてしまう
チート能力を危険視するに至った根拠も、それに対抗する手段も語られていないせいで、
「チートにチートで対抗するだけ」みたいな浅い対立にみえてしまう
権力構造の話やらヒロインが抱えているらしい秘密やら気になる部分はあるけど、そこへの話の進め方が全然上手くない
{/netabare}
ちなみにアクションシーンの動きに関しては正直かなり厳しい
単純に動きだけみればよくあるレベルなんだけど、BGMのセンスとの乖離が激しいせいで悪い点がより目立つ形
{netabare}ていうか敵にトドメを刺すシーンを3回3カットで描いているんだけど、これがちょっと無いレベルで安っぽい
敵はぽっと出のモブで、ヒロインは余裕を持ってナイフを振り抜いただけなのに繰り返し見せられても…
聖典を使った魔法みたいなことも出来るみたいだし、そういう大技を使うシーンならわかる
でも普通の雑魚戦を普通に描いただけの場面では何も印象的な要素がない
曲のセンスは個人的にはかなり好き
シナリオとアニメの出来を脇に置いても2話以降見ようと思えた
それだけに他の部分が楽曲に追いつけてないのが目立つのが難点かな…
というかセンスが単純に乖離しているので、これは楽曲制作の側にも問題があるのかな?
今の所はシナリオもアニメの出来も異世界テンプレと大差ないため、曲ももっと薄味な方向のがよかったかも
{/netabare}
曲のために2話以降も見る予定
ただし継続するかはかなり厳しいラインなので、物語の面白みがなくなったら視聴はやめそう