しんちゃん さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最強“ヒーロー”海夢と最強“ヒロイン”新菜
文句なしに今期の覇権。というか、下手すると今年の覇権がもう決まってしまったかもしれない。と思うほど、素晴らしい作品でした。毎回見ていて、気持ちが若返るという(笑)。
それはさておき、この作品を見ていて思ったのは、ヒーローとヒロインの役どころって完全に逆転してしまったなーということですね。
かつて、「ヒーロー」とは、
・物語をけん引していく(その人物のしばしばわがままな行動によって、新たな挑戦が生まれたり新たな境地が切り拓かれていく)
・仲間を糾合したり、向こう見ずな行動力を発揮したりして、窮地を突破する
・そうしていくうちに、自己成長を遂げていく(戦闘力が高まるなど)
・ヒロインを見つけ、その信頼や愛を獲得していく
というものであり、それに対して「ヒロイン」とは、
・ヒーローのつくり出す物語の展開を支える“カギ“をもたらす
・自分から行動を起こすことはあまりないが、ヒーローの期待や働きかけによって動き出す
・ここぞというところで、ヒーローを救う大活躍をする
・次第にヒーローとの間合いを詰め、信頼したり愛を感じたりするようになる
というものだという少年漫画的なテンプレートがあったと思うのですが、この作品の中ではそれが完全に逆転しているというか、「男性がヒロインで女性がヒーローだったら」という取り替えが行われているというふうに見えました。というか、そういう性別に振られてきた役割の転換が起きることが世の中的に期待されているのでしょうね。
海夢も新菜も、そういう意味で今の時代の理想のヒーロー・ヒロイン像を体現したキャラクターなのだろうと感じた次第です。
2期は、クライマックスである「学園祭」編が描かれると思うので、今からめちゃくちゃ楽しみです。というか、2期やらないなんて無粋なこと、言わないでくださいね。