nyaro さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
俺TUEEEのロボットものの構造?女の子だけやたらリアルです。
まさかのロボットもの構造でしたね。
{netabare}主人公の激情からの無茶な戦い、敗北、そして「まあ改造するから待ってろや」でのS2機関搭載というかスーパーモードと言うか。レース用エンジンがどれくらい凄いのかわかりませんが、つまり「幻の動力」を搭載したということでしょう。
相手もパワーアップ機構を搭載してきました。「このドッカンターボを使いこなす…だと?すげえ」と思わせておいて、主人公のマシンがすごすぎて上手く操縦できない…なんでだ…みたいな展開もパトレーバ―とかトールギスとかシドニアの五式とか?ちょっと違うかもしれませんけど、なんとなくロボットもの的です。{/netabare}
それと本作は確かにドラフトの技術とかエンジンを型番で呼び合うとかタイヤがどうかとか、峠の車レースのウンチクがあるんですけど、結構俺TUEEEですよね。
なんか工業用のロボットの操縦がやたらうまい少年がある日レースをしたら軍に勝ったみたいな。
で、「え、あのボーっとしているあいつがエースだと?許さないぞ」というライバルに対して「ふ…お前はあいつの凄さがわかってないな」というクールな上官がいて。
逆に言えばだから面白いんでしょう。少年(少年の心をもつ青年、中年も含め)の自己拡張って、車、銃剣、武術、超能力、そしてロボットです。その中でも車とロボットは操縦する機械ものとして極めて近しい話が作れます。そういう構造を上手く見つけたんでしょう。
もちろん原作者も制作者もそう思って作っているわけではなでしょう。物語を作っていたら結局似たような話になる、ということだと思います。
ただ、セカンドシーズンは、女の子2人。なつきちゃんと秋山和美とか。2人とも相当リアルよりの設定で、心が痛みましたね。女の子のデザインはあまり魅力的ではないですけど、それだけに恋愛のリアルが描けていたと思います。なつきちゃんの{netabare} NTR展開{/netabare}はうまく物語に組み込んで拓海との絡みで男の子のリアルな表現につながっていました。もちろんいつきも切ない話でした。車にはあんまり関係ないですけどね。この部分がなければむさくるしい男がオイル塗れになるだけの話です。
それでも原作者が描きたいのは女の子じゃないんでしょう。原作はイニシャルD編以降後半に行くほど男の世界にどっぷりになってゆきます。
それにしてもこの辺りのイニシャルDは本当に面白いですね。原作の最後の方は悲惨でした。
アニメ本作に関して、作画に関しては人物の陰影が濃すぎなのと、車のCGが1STシーズンの方がすっきりして見やすかったですね。作画は良くなって金も使ってるんでしょうけど。
ということでアニメとしてはOPEDの曲、CGの使い方、そしてテーマなど結構今のアニメでは見ないし、90年代以降でも珍しいと思いますけど、面白いです。