タック二階堂 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
主人公のナヨナヨっぷりと、あり得ない不幸体質をどこまで我慢できるか。
詳細は公式サイトでも見てください。
えっと伊之助かな?
それも式守さんだけど、違うわね。これは講談社『マガジンポケット』連載中の、真木蛍五さんによる漫画作品のアニメ化です。制作は、日常系アニメの名手・動画工房が担当しますよ。動画工房は「先輩がうざい後輩の話」で汚名挽回したから、ここも楽しみね。
内容としては「不幸体質」な男子高校生の和泉と、その彼女である式守さんとのやり取りを描くラブコメです。式守さんは、ふだんは清楚で可愛い彼女なのですが、和泉のピンチになると男前なイケメン彼女に変身してしまうというお話です。
動画工房の日常系アニメ、しかもマガジン連載作品ということで、どうしても男性向けっぽい印象がありますが、実は読者の男女比が7:3と、少年向けラブコメにしては女性比率が高いのも特徴です。意外と男女どちらも楽しめるストーリーなのかもしれないですね。
PVを観る限り、キャラ作画もさすが動画工房という綺麗さですし、ラブコメ作品が比較的多い今期の中でも、注目の作品なのは間違いなさそうですね。式守さんのイケメンボイスが、アイム若手女性声優のエース格である大西沙織さんというのも楽しみなポイント!
で、
=====初回視聴後、所感です。
{netabare}
なんていうんですかねぇ…
もちろん漫画なんだから、しょうがないといえばしょうがないんですが、いかにも漫画チックな表現がしらけさせるというか…
たとえばアヴァン。両親に見送られて家を出たら、玄関にあった石に躓いてウギャッつって地面にベタッと転ぶ。
トラックの排気ガスを浴びせられてゴホゴホ。天空のカラスからフン爆撃を受け、避けたかと思ったら空き地のロープに足を取られて後ろにドーン。
横断歩道を渡る大きな荷物を背負ったおばあさんを助けて、走って式守さんの元へ。そのとき、またしてもトラックが。主人公を守ろうと体を入れ替え、壁ドンをしてイケメンな表情で守る式守さん。
いや、そんなことある?
てか、式守さんに壁ドンさせたいがための展開でしょう。
とまあ、あほらしいくらいの災難に見舞われますよ、この主人公。最後も、何があったわけでもないのに不動産屋の看板(中に照明器具入り)が落下。ローリングソバットで看板を蹴り飛ばす式守さん。
いやいや、ねえだろ。
こういう、いかにもなマンガ表現がホントにね…
これが原作のせいなのかわかりませんが、「あー、マガジンのラブコメだねえ」って思ってしまうんです。「風夏」の初回とまったく同じ印象。あれも、バカみたいなあり得ないマンガ表現の始まりでしたもんね。
そして、主人公のナヨナヨっぷりが、本当にストレスフル。見た目は、なろう異世界モノかな?という黒髪のエセホスト的な人の良さげなルックス。んーと、「俺だけ入れる隠しダンジョン」のノル君みたいな見た目だと思えば間違いないです。
しかも、ナヨナヨだけど芯は強いものがあるんですよということを、殊更にアピールしてくるのが、これがまたキツい…
式守さんのCV・大西沙織さんは、演技プランが「殺し愛」のシャトーちゃんではなく、「ガヴリールドロップアウト」のヴィーネといったところでしょうか。あ、あれも動画工房でしたしね。
あ、動画工房は完璧な仕事をしていると思います。作画も素晴らしいですし、式守さんのキャラデザも、ちゃんと可愛くて、ちゃんとイケメンです。まあ、動画工房としては、それこそ「ガヴリールドロップアウト」とか「プラスティック・メモリーズ」、「うちのメイドがウザすぎる」レベルの作画といえばいいんでしょうか。2軍を投入した「RPG不動産」とは比較にならないくらい良好です。
というわけで、主人公のナヨナヨした感じと、バカバカしいレベルの不幸体質っぷりをどこまで許容できるかが、視聴継続可能かどうかの分水嶺になりそうです。僕は、ちょっと耐えられなくなるかもなあ…
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
(´;ω;`)うえーん!
ちっとも面白くないよー!
動画工房制作ってことで期待していたんですが、ホントに面白くないですね。今回の話、面白かったですか?
そもそも、こんなナヨナヨで運動神経皆無のフニャチン男の、どこがよくて式守さんは付き合っているんでしょうか。
なんつーか、マガジンのラブコメだなあという感じ。ストーリーがひどいですよね。
動画工房には、なんの責任もないです。ちゃんと、やれる限りのことをやっていると思います。これはもう原作のせいですよ。
次で判断します。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
すげえ…
ビックリするほど面白くないです。
友達に映画のチケットもらいました。
式守さんを誘ってデートです。
不幸体質ゆえに準備してデカいリュックに詰めて、背負ったら重くて倒れてしまいました。
いつも自分優先にしてくれるから今回は式守さんの好きな映画を観ましょう。
ホラーでした。怖くて気絶しそうになるナヨナヨな僕の手を握ってくれました。
やっぱり財布落としちゃってパンケーキ食べられませんでした。
奇跡的な偶然で両親に出会い、式守さんを家に呼ぶことになりました。
てんこ盛りのスパゲティとか唐揚げらしきものを式守さんに振る舞いました。
ここでギブ。
あのさあ。ラブコメなら、笑うシーンとかありますよね。この作品にはないです。ラブコメなら、いちゃつく2人の微笑ましさにニヨニヨしますよね。この作品にはないです。
山もなければ谷もない。
上の出来事を淡々と、笑いも驚きも感動もなく、ただただ進行するだけ。
これの何が面白いんですか?
原作もアレなら、脚本もアレなんでしょうね、頑張ってるのは動画工房の作画だけ。ホント、無駄遣いもいいところです。セオリーの3話切りで。
{/netabare}