STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
魔大陸に飛ばされたルーデウス・グレイラットとエリス・ボレアス・グレイラットら
デッドエンドのフィットア領への帰還の旅が話の主軸となっているため、俄然冒険ものとしての
側面が強くなった。
必然的にアクション・バトル要素も強まった結果、エンタメ性はより増した感じ。
またルーデウスとロキシー・ミグルディアのすれ違いなど、旅という要素をプロットに
うまく落とし込んでいる感もある。
デッドエンドが旅する土地の景観、風俗、文化の描写なども楽しいものだったが、こういった
セリフを必要としない部分に関して、OPの枠内で描写するなど、時間短縮的にもなかなか
上手い試みだったような。
この時に流れるOP曲も頻繁に変更する力の入れ様が素晴らしい。
「旅は人を成長させる」とよく言うが、そのために前作以上に成長譚的色合いを強く感じる。
これはルーデウスやエリスといった少年少女だけでなく、ルイジェルド・スペルディアの
ような大人も同様。
もっともルーデウスの本当の意味での成長は最終話でようやくといった感じだったが。
成長する大人という点ではルーデウスの父のパウロもそんな感じで、本作においては
ルーデウスとパウロの再会後の衝突と和解が一つのハイライトだったように思える。
このルーデウスとパウロ以外にも、ルーデウスとリーリャ、アイシャ・グレイラット母子、
ロキシーと両親であるロイン、ロカリー、あるいはギレーヌ・デドルディアと兄のギュエスと
いった具合に家族の絆がよく描かれていた感があり、これがルーデウスの転生前の両親との
関係性や、最終話においてルーデウスが母ゼニスを救うための動き始めた部分などにうまく
リンクしていた感じ。
作画は相変わらず良い。
2022/03/30