camuson さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
印象度:94
場面は宇宙空間での人外生物との苛酷な死闘から始まります。
ロボットものです。
設定としてはマクロスFのバジュラとの戦闘を彷彿とさせます。
宇宙生物との戦闘は劣勢となり、
ギリギリまで戦っていた主人公も撤退命令に従おうとしますが、
逃げ遅れ、空間の歪みに捕らわれ、
搭乗ロボットごと幾光年を隔てた水の惑星に飛ばされてしまいます。
そして第1話の最後になりますが、
ロボットの人工知能が主人公の現在位置を解析して放った、
この作品の世界設定が明かされる言葉に、
ガッツリと心を持って行かれました。
――確定。
該当データは1件のみ。
太陽系第3惑星地球。
これまで記録においてのみ存在を示唆されてきた
人類発祥の星である――
第2話で、主人公は、陸地がなくなった地球で船上生活する人類に合流し、
宇宙空間で戦うためだけに生まれ育ってきた主人公と、
海の恵みの中で人間臭い暮らしをする地球の人々との交流が始まります。
このスケールの大きな話が、1クールでは短すぎると思うのですが、
その分、無駄がなく、密度の濃い内容になっています。
中だるみもないまま、終盤、適度に予想外の展開もしつつ、
それでも表層的なハッタリはあえて自ら禁じ手としたのか、
至極まっとうで、正攻法で、きれいに収斂したエンディングを迎えます。
とてもすがすがしい気分になりました。