ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
<complex>思想<stand_alone>私</stand_alone></complex>
二期です
一期を見ないとさっぱりです。一期を観たら流れで見ましょう。結構一期の内容が出てくるため、一期のストーリーの概要を忘れてしまった方は見返したほうがいいかもしれません。
さて本作と前作の違いとしましては二つ。
「会話の難しさ」と「話の難しさ」です。
前作のような結構考えなければならない会話は前作ほど多くありません。StandなAloneなComplexの概念は一期で説明しているため、それを前提に作品が綴られています。故にちょっとばかし難しい会話は多くありません。
その代わりと言っちゃなんですが、誰がどういう思想を持っていて、そういう意図があってその行動をしたのか、というのが分かりにくなっています。
難しくなっているだけなので、慎重に整理すれば理解は出来るのですが、キャラや思想が結構ごっちゃになりやすいってことです。
正直一期のほうが素直というか、直接的な思想だったり、あとはまぁ一期が面白かったからという過剰な期待が二期にかかってしまったせいで、どっちかと言えば一期の方が個人的には好きです。もちろん本作も非常に面白いのですが、一期のあの衝撃を考えると...て感じです。
{netabare}
日本史上初の女首相(茅葺)が誕生したと同時に浮彫になってきた難民問題。無事復活を成し遂げた9課は色々な情報に惑わされたり、踊らされたりしながらも首相を暗殺しようとした男(クゼ)が所属する「個別の11人」という思想共有グループが全国放送で自害。なんやかんやあって、「個別の11人」というのは内庁の男(合田)が「プロデュース」したものであり、合田はどうやらかなりやばいことを企んでいるらしく、クゼは難民を救うという合田の反発思想でありながら踊らされていた。核爆弾を奪うことで難民を救えると考えたクゼは空箱を渡され、核爆弾所持の疑いで難民居住区は爆撃を受け難民はクゼを英雄とし反撃し、反撃の反撃として米帝に核を使わせようとしたが、すんでのところで茅葺が阻止。合田は射殺され、CIAによってクゼも殺された。
てな感じですかね。色々新キャラとかいましたが、まぁものすごく重要な人物はなんだかんだこの三人くらいですかね。個人的には素子とクゼが会話するあのシーンがいいですね。論理的かと思えば感情だの倫理だのと随分感情論をメインに話している。最高に矛盾してて結構好きです。
まぁでも結局は「合田はクゼとその他を利用して得しようとしたが9課と茅葺に阻止されて殺された」とも言えなくもないので、一期のほうが好きです。面白かったことには変わりないんですけどね!!!
あ、あと「僕らは皆~生きている~生き~ているから笑うんだ~」のシーンもいいですね。下手に遺書や魂の存在を語るよりも人間的かつ機械らしい行動であり、この部分だけで全てが伝わります。一期のタチコマの最後より全然素晴らしいです。超感動しています。
{/netabare}
ということで
人は思想に縛られる。では思想を生み出したのは誰なのだろうか
ということで締めます