Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

胸張って、笑顔で――ひとりじゃないから。

今期のアニメの中で、ビスクドールと覇権を争っていたもう一つの作品です。
兎に角作画とキャラデザの緻密さが鬼懸かっていましたから…
それにキャラの動きもしなやかで良き…

アニメーション制作はCloverWorksさんって、ビスクドールと一緒じゃありませんか！
1クールに複数の作品を手掛ける…若しくは手掛けることのできる制作会社は他にもあります。
ですが、覇権を争うような作品を複数手掛けるのは並大抵のことではありません。
もうどんだけ良い仕事をしてくれる会社なんでしょう…


舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅（ろうばい）学園。
あるきっかけから、この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった少女、明日あけび小路こみち。
念願叶い、ドキドキで入学式当日を迎えるが―

「私はセーラー服に決めました」

決意を胸に、夢の中学生ライフが始まる♪
クラスメート、給食、部活動…
“初めて”だらけの毎日を、小路は全力で駆け抜ける！
少女たちの、キラキラ輝く青春日記。

「友達いっぱいできるかな？」

この青春は、かけがえない記憶。
そして今日も、また明日（あした）も続いていく―

あなたもきっと、明日（あけび）ちゃんを応援したくなる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

公式サイトのTOPページに描かれているのは、明日ちゃんを含む仲良し4人組…
繊細なタッチの魅力的なキャラクターデザイン…
これがこのままアニメの世界で躍動してくれるんです。

それを想像するだけで胸が高鳴ってしまいます。
私は原作未読なのですが、きっと原作のキャラデザも繊細で緻密なんでしょうね。

そんな明日ちゃんをこれまで育んでくれた学校は、ふたば小学校。
古い木造校舎でトイレも壊れていて…
過疎化の影響で在校生は一人もおらず、明日ちゃんは小学6年間を先生とたった二人で過ごしてきました。

「友達いっぱいできるかな？」

これまで独りぼっちだった明日ちゃんにとって、本当に切実な問題だったんです。
それが今じゃどうです…

公式サイトのTOPページで目にした零れんばかりの笑顔…
直ぐ隣には大切な友達がいつも一緒という状況は、きっと夢見たままの光景が溢れているのでしょう。

一つ一つの出来事をみんなで一緒に乗り越えながら迎えた体育祭のあとに開かれる後夜祭…
物語としてはこれが最終回になった訳ですが、「ひとりじゃない」の体現としてあまりにも秀逸過ぎる展開に、すっかり涙で前が見えなくなってしまっていました。

Twitterでこのような書き込みを見ました。
「タイトルでちょっと敬遠してたけど、この作品のクオリティは頭抜けてる。特筆すべきは画力と演出。感情表情の演出にたけた作品。BGMのさし方もうまく鳥肌完成度。アニメ好きなら見るべき作品。」

正にこの書き込み通りの作品です。
みんなの表情に見惚れてしまうこと間違いなしだと思います。
私は序盤ですっかり魅せられてしまっていましたけれど…^^;

そんな明日ちゃんを演じたのは、この作品が初主演という村上まなつさん。
こちらも初主演とは思えないほど、堂々とした演技だったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、蠟梅学園中等部1年3組による「はじまりのセツナ」
歌は、中等部1年3組の生徒たちの声を演じる16名の担当声優が担当しています。
エンディングテーマは、明日小路（村上まなつさん）による「Baton」
「はじまりのセツナ」がオープニングアニメと相まって最高過ぎ…
毎回欠かさず視聴していましたし、楽曲は通勤中にヘビロテしています。

1クール全12話の物語でした。
この良きアニメとの出会いには感謝しかありません。
そして、この作品も続編の期待できる作品だと確信しています。