テナ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
趣味に全力で
この作品はPVの段階で凄く面白いと感じたのですが、アニメもかなりよかったですね。
基本は原作通りのエピソードですね。
職場の人も漫画を読んでるらしく勧められて読んでみました。
正直、最初は今期スタートの別漫画を読んでいたので、読むかは悩みましたが、買ってみました。
主人公の五條新菜は雛人形店の一人息子なんですが、趣味が雛人形制作、雛人形鑑賞、雛人形と会話です。
彼はある過去から自分の趣味を人には言えなくなってしまいまいます。
私はさぁ、趣味って人に話せなくていいって思うんだ。
趣味って誰かと分かち合うのもいいけど1人でも楽しむのもまた楽しみだと思うから……
でも、五條はそうじゃなく幼い頃に否定されて話せなくなってしまった……
私はね。
趣味って他人が否定しちゃダメだと思う。
だって、その人が本当に好きだから楽しみにしているし、その趣味を否定していい理由なんて誰にもないからです。
趣味が雛人形でもいいじゃん?
好きな気持ちは抑えられないよ。
だから、趣味なんだ。
でも、五条が否定された相手は同じ年の女の子で子供は、感じた事や思った事をストレートに伝えるから……うん……逆に子供の頃に経験したらトラウマにもなりますよね。
で、ヒロインの喜多川 海夢
私は彼女の性格が凄く好きです。
彼女は好きな物を全面に押し出せるギャル
趣味を否定してくる馬鹿に反論がしっかり出来る。
彼女の、「人の好きなものバカにすんなよってなるでしょう」
本当にその通りですよね。
私からすれば、お前に共感して欲しくないから黙ってってなりますww
他に、五条が掃除を押し付けられてるのを知った喜多川は彼の自分の嫌な事を嫌だと言わない理由に対して「自分の気持ちは自分の為に言わなきゃダメだよ」と言います。
本当にそうなんです。
自分の気持ちって伝えるのが難しくて伝える事でトラブルや争いになる事もあるんです。
それでも、伝えないと伝わらない事が沢山あります。
嫌な事は嫌だ!
少しでも嫌と思うなら、言わない理由や言えない理由で自分を誤魔化して仕方なく納得しちゃダメなんです。
それでは、心が疲れちゃうから……自分を守る為に自分の為に言わないと、だからこのシーンも凄く共感出来ました。
そんな、彼女の趣味は、エロゲーでありコスプレだったのです。
彼女は自分の趣味を本当に大切にしています。
自分が好きな気持ちが、人の好きな気持ちがわかるからこそ、自分の気持ちも隠さないし、五条の趣味を馬鹿にはしません。
さて、物語としては中々面白いですw
展開が少し無茶振りなシーンや現実見のない物もありますが、普通におもしろいと思います。私はコスプレにはあまり興味がありませんが、コスプレってこんな風にするんだ〜とか、キャラになりきりたい人の気持ちがよく表れている作品だと思いました。
恋愛要素もありますが、恋愛の進展は少ないかな?
あくまでもコスプレですね。
コスプレをした事ない私でもその辺は楽しかったですね。