tinzei さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
乗って操縦するロボでこのタイプは珍しい
約30分×全2話。
宇宙の侵略会社に所属するハウザーが地球侵略を開始するが、地球の岸田博士が開発し博士の孫、絢と和美と博士の姪の美亜が操るロボ、エリアルの抵抗を受ける。さらにハウザーと因縁のある宇宙人剣士セイバーも現れ、混戦の様相を呈する。
原作は小説。最初に世界観とキャラの説明があるから、初心者でも“一応”は分かるように出来てる。ただそれでもストーリーの終わり方を見ると原作読者向きに思える。
個人的にこの作品で一番変わってるなと思ったのは、主人公たちが乗るロボ(エリアル)が人が乗るロボの形をしてないとこ。人間大のアンドロイドによくあるタイプの顔が人間と同じロボットだけど、戦ってる姿を見ると生身の女がパワードスーツを着て戦ってるようにしか見えない。
コメディ・ギャグ作品だとたまにあるけど、設定が作りこまれた巨大ロボ作品でこのタイプは珍しい。
コメディ全振りとまでは言わないけど、最後あっけなく終わる感じとか『無責任艦長タイラー』と同じ匂いがする。
敵の怪獣がやられるとこが意外とグロかったし、戦闘シーンは見応えがあったけど、時間帯がちょうど夕焼けだったことをいい事に、色が乏しい描写になったのは残念。それとちゃんとした戦闘描写は2話の最後にしかないから、そこ目当てで観るには少し物足りなかった。
この作品の後にこれと繋がりが一切無い全2話のOVAできるけど、同じようなストーリー構成の作品だから、この作品観て作品自体に興味を持った人以外は観なくていい。
【あらすじ】
・1話
ハウザーが攻撃を仕掛けようとするが、経理担当シモーヌの言葉で作戦中止。
美亜と絢はエリアルに乗せられるのにうんざりして、金輪際乗らないと宣言する。
その後、美亜と絢に博士からエリアルに乗れと言う催促が来るが、そのたびに断る。
一方空ではハウザーたちが所属するゲドー社の親会社に所属する士官学校の友でシモーヌの幼馴染であるラグナスが現れる。
ラグナスは友であるハウザーのために、代わりに地球を征服しようとするが、ハウザーはセイバーがいるから危険だと忠告する。
一方地球では美亜のもとに博士から連絡があり美亜が丸め込まれる。美亜は和美を連れ基地へ行くが絢は断固拒否する。
・2話
ラグナスは地球侵略を開始する。結局絢は拒否したため、美亜と和美で出撃する。
ラグナスは別の場所に怪獣を送りエリアルを引き付けてる間に、博士がいる基地を狙う。
美亜たちは急いで戻ろうとするが、そこに絢がいたため説得し三人で基地へ向かう。
どうにか間に合った三人だったが、敵の攻撃で基地は壊滅してしまう。
だがセイバーが現れ、形勢逆転。ラグナスはハウザーに回収され撤退する。
死んだと思われた博士は、念のために作っていた地下基地で生きていた。