えりりん908 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
出だしがクールでカッコよかった!
第1話だけなら、文句なしで4.5点はクリアです(^^♪
主人公の暗殺者(おじさんです)が、
「レオン」のジャン・レノみたいで、
頭の回転も早いし、冷静で行動力あるし。
ヒリヒリするような緊張感が素敵でした。
作画も最終話まできれいだったので、
平均点か、それ以上ぐらいの作品という感じで、
最後まで観ることが出来たと、思います。
でも問題はしっかりあって、{netabare}それは第2話以降なんです。
前世の知識や経験や暗殺スキルをもっての転生、
これ自体は作品の展開上、ありでいいんですけど、
そもそも、暗殺者が自らを「暗殺者」と公言してるって、
それも暗殺貴族と名乗って、領地と領民を統治するって、
ちょっとあり得ないことじゃないですか?
暗殺ってその言葉通り、
裏稼業というか、世間に知られちゃいけない仕事だと思うし、
そういう闇の中の状況で暗躍するのが魅力なんですから。
あと、
たった2週間の修行で簡単に魔術をマスターしてしまうとか、
そのときの師匠のお嬢様と簡単に相思相愛になってしまうとか、
そのあとも、「女神の采配なんだろう」って説明セリフは入っていたけど、
都合よくお役立ち女の子キャラが出て来て、
それで安直ハーレム展開になったりとか。
それぞれの辛い、凄絶な生き様を描いてはいるけど、
なんだかエッチ要素とセットにされている感がなんだかモヤモヤで。
そもそも、暗殺って言っているけど、
実態は、腐敗貴族の粛清だったりなので、
上級貴族なら表立ってやってしまってもいいとか、
少なくとも王様の意向を汲んでなら、
公然と成敗すればいいことなのでは?
そして決定的なのが、
暗殺対象となる「勇者」が不明なこと!
これ致命的ですよね。
女神が暗殺対象の勇者なのかな?なんてぼんやり観ていたら、
なんだか上位の神様に仕えるザコキャラっぽくなっちゃうし。
2期やれるなら、その辺を書き込んでいくって姿勢なのだとしたら、
正直言って、ちょっと厳しいでしょうね。。。
一般市民に転生して、でもその家は実は、
裏で暗殺稼業をしていて、というような設定で、
前世同様、汚れ仕事として過酷な暗殺を遂行しているということなら
もっと自然だったと思うんです。
ちょうど同じ時期に、「無職転生」が放送されていて、
ハーレム構成も、魔法の修業も、しっかりディテールが描かれていたので、
すごく差が目に付いてしまって、損していたかもとは思いますが・・・
あと、ときどき出てくる、
ムリ目な感じの{/netabare}エロチックな場面が、あざとくて、
イヤ~な、あと味、凄く感じてしまいました。