栞織 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちょっと中途半端だったかなあ
この映画は映画館では見ませんでした。当時忙しかったような記憶があります。気が付いたら公開していたみたいな感じだったかなあ。この映画のヒロインのタエ子のように、当時私も会社勤めのOLでした。ですから、かなりこのヒロインには親近感があるはずなんですが、どうもちょっと私とはずれた感じの話だったように思います。
当時女性誌などで、この映画の応援記事が盛んに出ていたように記憶しています。ユーミンの紹介などと一緒にこの映画の宣伝ポスターが載っていたように思います。いわく、今OLの人ならわかるでしょこの世界、って感じで紹介されていました。うーん・・・・そうなのかなあ?と思っていました。今もそれは変わりません。
映画はタエ子の現在の様子と小学生時代の様子が交互に描かれます。見ていて思ったのは、私よりも少し上の年代の人たち向けということでした。給食が脱脂粉乳だったのは、私よりも少し上の年で、私の時は終わっていました。私たちは瓶詰の牛乳を飲んでいました。だからタエ子よりも幸せだという事になります。またパイナップルの実がごちそうというのもなかったですし、姉がグループサウンズに入れあげていて、というのも世代的に私よりも上です。グループサウンズ全盛の時期は私が幼稚園の頃です。タエ子はこの時小学四年生ぐらいですから、やはりどうしても上の世代ということになってしまいます。そういう具合にいろいろと私とはずれていて、どうしても乗ることができませんでした。
しかし「曇りの日が一番好き」という気分はわかりましたし、タエ子が最後に農家のトシオさんでもいいと思う感じになるのも、わかりました。ただ農家に嫁いだら苦労するなと思いましたが。しかしそれらの話はどれも途中で終わっており、ぶつぶつと途切れた印象で、オムニバスものみたいな感じですね。作画的にはいい作品だと思いますが、ふつうの邦画みたいにやってみたという以外に言うべきところがない作品だと思います。