「シャドーハウス(TVアニメ動画)」

総合得点
78.5
感想・評価
490
棚に入れた
1671
ランキング
550
★★★★☆ 3.8 (490)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

影のある作品(ド直球)

『シャドーハウス』(SHADOWS HOUSE)は、ソウマトウによる日本の漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2018年40号より連載中
2021年4月から7月までTOKYO MXほかにて第1期が放送された。11話目からはアニメオリジナルで物語が進行しており、この部分のストーリーは原作者ソウマトウ直筆で、原作漫画執筆時の初期案を使用していることが本人のツイートで語られた(wikipedia)

この作品の舞台「シャドーハウス」では「シャドー」ないしは「お影様」と呼ばれる服を着た完全に漆黒の存在と、それに従者のように仕えるまるで人間そのもののような姿の「生き人形」が存在している。そしてその中でケイトと呼ばれる「シャドー」と、彼女にエミリコと名付けられた「生き人形」を中心に物語は展開されていく。

一見するとゴシックホラーのようだがそう言った怖さはない。むしろ天真爛漫で心優しいエミリコに癒されるまである。今は滅びし古の言葉であえて言い表すとすると「萌え~(*´∀`*)」

貴族社会のドロドロした側面を舞台に「シャドー」たちはそれぞれ奸計を巡らせ、より上位の階級にのし上がろうとする。洗脳されているということもあるのだろうが、その中でも「偉大なるおじい様」と呼ばれる存在は別格で、描写的にも特殊。他が文字通り影のような漆黒であるのに対しおじい様はむしろ透明に見える。おそらく存在そのものが別物なのだろう。

かなり謎が多そうな作品で、こりゃ今期中にはほとんど解明されないだろうなと思ってたのだが予想外にも10話あたりで根底の設定が説明されてしまった。wikipedia冒頭の記載にもあるが11話以降はオリジナルだそうで、おそらく最初から二期を予定したものではないことが推察されることからアニメ用にあえて設定の暴露を前倒ししたのかもしれない。

「生き人形」が実は人間だったという件に関しては、正直順当過ぎるため逆に肩透かしを食った気すらした。ただ後に「シャドー」が乗っ取ることを考えるならもっと体を大切に扱っても良いんじゃないかとは感じた。成長期の子供を日がな一日酷使した挙句基本食事は質素なパンのみなどというのは結果的に自分達の首を絞めることになりそう。エミリコが窓から落ちた時も、植木がクッションになっていたからといってあのまま手当も無しというのは正直気になる。こういう描写などもあったので「生き人形」は本当に人形説もあるのかなと思ったけど、単純に作者がそこまで人間描写に気を遣ってないだけなんだろう。
とはいえ「生き人形」が人間のことだったという設定もアニオリである可能性もまだ残っているのだけど。(個人的には原作未読の上、二期が始まることが告知されている作品の内容をレビューのためだけにチェックする気概はさすがにないが)

現状は想像だがどう見ても悪者扱いだろうなと思われたパトリックとリッキーが早々に良い奴化したところを見て、おそらくみんな心優しいエミリコに感化されていくんじゃないかなという気はする。ただ前述したように11話以降はオリジナルのようなのでケイトの企みが二期にまで持ち越されるかどうかは現時点では不明。しかし変な人形を持っていたり、何やら含んだものは事前に匂わされていることから大まかな方向性は変わらなそうでもある。あくまで妖精モーフでしかなかった彼女に何故そのような過去があるのかは気になるところ。

お披露目に落ちたラムは記憶を消され顔のない人形化するそうだが、事前に描写された超記憶力がそれを超越するのだろうなという予感はある。というか、ラミーとか言う指設定も謎。あれはどう解釈したらいいのだろうか、元々シャーリーと関係があったということ?先に指の名前を付けて、その指から自身の名前をつけてもらうとかウルトラCにも程がありそうだけど。

一期から持ち越されたミアとサラの関係性も含め、二期も楽しみではあります。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 206
サンキュー:

10

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