いい歳したおっさん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最高の終わり方だった!
原作は未読、アニメのみ第1クールから視聴しています。
製作の遅延により、22~23(最終)話が大幅に遅れて放送されましたが、ようやく観終わりましたので、その感想です。大きなネタバレはしませんが敢えて伏せる事にします。
{netabare} まあ、第2クールも重かったですね・・・その人の生い立ちや環境・立場にもよるでしょうが、戦いに身を投じる者への戦争によって心に与える影響の凄まじさを感じました。
シンエイの場合は、レギオンとなった仲間や兄たちの声が聞こえてしまう要因もあったのでしょう。過去に囚われ、次々仲間に先立たれ孤独を感じ「何のために戦うのか」という理由や目的を見失ってしまうのも当然。渦中の子たちは皆未成年なのだから・・・
そんな本人たちが望んで最後まで戦いの身を投じているとはいえ、未成年の子どもを戦場に立たせるこの作中の世界はかなり罪深いと私は思います。
ただ、特にシンが時間を掛け最後に見失った心に変化をもたらし、「戦うのは前に進むため」と変わる事が出来たのは救いでした。
最終話、炊き出しを配給するシーンでは、国が滅んでもなお共和国国民の差別意識に変化が無いのは、現実も「そうだ」と言うリアルさと人の愚かさを物語っており、国による洗脳に近い偏った教育やプロバガンダによる先導など、今、私たちに通ずる問題であり課題であると、戦争や戦争によって生み出されるもの全てを含めても考えさせられます。
末筆ですが2クールで良く纏まっており、作画・演出・音楽・キャラ・声優全て素晴らしかったです。最終話の最後、見たかったシーンが観られて良かった・・・感動的でした。円盤に焼いてよかった、この作品は永久保存確定です!
原作ではこの先の話もあるのでしょうか?個人的には最高の終わり方だったため、「これで終わりにしてくれ」と思う反面、先があるなら観たい気もするし複雑な心情ですw {/netabare}