テナ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
戦いの中で
待望の2期がスタート。
このクソみたいな国でレーナは頑張っていました(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
少し横髪をピンクに染めて居ましたし最初はグレちゃったのかな?と心配しましたよ。
でも、そうじゃなかった٩(ˊᗜˋ°ᵖⁱ)وヤホッ♪
ネコちゃんも名前決まったんだ(◍´꒳`)bᴼᴷ
ネコちゃんに向ける笑顔をが素敵でした。
心配していた、親友との仲も戻ってるみたいで良かった⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝
彼女は軍服を黒に変えたそうです。
恐らく彼女の中で86への気持ちに本当の意味で答えるべく強く決意したでしょうね。
86を悪く言いレーナを挑発してくる昼間から飲んだくれのダメ軍人さんにちょっかいかけられるも、完全無視でした。
1期シリーズの1話では突っかかってましたが彼女の中では決意は更に固いものになったのでしょう。
シン達の様な犠牲は出してはいけない、でも、これまでのやり方では何も変えられない。
だから、レーナには、そんな人の相手をする時間があるなら軍そのものから世界を変えてでも良い方向に持っていこうとしているのでしょうね。
1番安心したのが、前回少しギクシャクした親友との関係生。
若干ギクシャクしてるようにも見えましたが仲良くはしてるみたいで一安心。
一方、シン達は無事にギアーレ連邦に保護されていました。
シンは良い仲間に恵まれましたね。
シンの行いを怒ってくれる心配してくれる仲間が居るのは本当に幸せな事です。
連邦の大統領の家でお世話になる事になったシン達。
この大統領がまた良い人でした。
言葉に少し秘められたものを感じて少し怖い気もしますが良い大統領でした。
そんな大統領の配慮でシン達86は日常生活をおくる事になる
彼らは戦場に出たいと言いますが、大統領はそれは平和な日常を知らないからだと……
その上で、選択させてあげたい、平和な日常か過酷な戦場か……
シン達が選んだ道に大統領は戸惑って居ましたが……私は、シン達の選んだ道に驚く事はありませんでした。
シン達は今まで戦ってきた。
それでも戦う道を選ぶ。
シンの言葉にある
「平和な振りをして生きていく事はできない」
出来ないのです。
外で戦いがある以上こうしている今も戦っている、それを知っていて知らないように背を向ける事は出来ない
戦う辛さや苦しさを知っているから……
そんな彼らだから選べる選択肢……
そんなもの知らなければ選ばなかった道かもしれない……
それでも知っているから……
だから彼らは最後まで戦う。
「アイツらに顔向け出来ない」
戦いの中で命を失った者が大勢いる……
シンはあんな夢を見たけど……
その彼らは、ここで戦いを辞めてもシン達を責めないと思う……
それでも、戦場で命を落とした仲間は最後まで戦い抜いたのに、自分達の「運が良かった」だけの道には戻れない……戻りたくない……
彼らの様に強く生きたい……死に方は選べる……彼らの生き様を見ているから……そして86として誇りとプライドを持ち戦い生きているのだから
大統領は言う……それなら責めて戦争が終わった後の道を考えてくれと……
戦いの後の道を考える、何かを成す時、成した後の事を考える事は大事です。
戦場では死亡フラグなんて呼ばれ方もしますが、未来をしっかり見る事は生きる糧にもなります。
だから、大事な事なんです。
ファイドの復活。
これは凄く嬉しかった(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
再開でシンもファイドも凄く嬉しそうで(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
朽ち果てるまでってシンとの約束は1度果たされ失われた。
でも、約束がなくてもシンの元に帰ってきたファイド、彼はきっとシン達とずっといたいのだと思います。
そしてシンが嬉しかったのはそれだけじゃなくて、シンは戦いの中で沢山の仲間が命を落として逝った……当然ながら命を落とした人間は帰ってはきません……
でも、ファイドは戻ってきた(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
失うばかりで誰も帰ってくる事はなかった仲間達の中でファイドは戻ってきた。
それが凄くシンは嬉しかった。
それが彼の笑顔の意味だったのかもしれません。
シンが戦場に戻ったけど……死神だとか仲間に少し怖がられたり悪口を言われたり嫌われたり……
環境は違うかもしれないけど、これじゃあ……迫害され続けた頃とあまり変わらない気がします……でも、シンに普通に接してくれた人がいた「ユージン」
でも、彼は戦死してしまう……
最後はシンがトドメを指すけど…
駆けつけた軍人は言います「なんで助けてやらなかったんだよ!お前なら出来ただろ?戦狂の86が!」
なんだコイツ!
助けてやらなかった?
助けられるなら助けたに決まってんじゃん!
救えるなら救いたいよ!ユージンだって今までの仲間達だって!
この軍人も悲しいから八つ当たりしてしまったのかもしれない……でも違う!
シンのせいにしてシンが見殺しにしたような言い方をしていい訳がない!
悲しみを同じ悲しみを味わった人間に押し付けるな!
後から来た軍人さんも「哀れな子らに戦いを強いることは無い!今からでも遅くない退役して幸せに暮らせ」
この作品の1部のギアーレ軍人は86を「哀れ」だと言いますが、私はこれも嫌いなセリフで「哀れ」だとか「可哀想」だとか言うけど、86は誰も自分達の事をそんな風には思ってないし、そんな哀れみの目で見てもらいたくないとおもうんだよね〜
86が「可哀想」とか「哀れ」とか少なくとも私は思った事はありません。
私は視聴者として86達を見て来ました。
彼らは戦わされていたかもしれない、望んだ生きざまじゃなかったかもしれない。
それでも!しっかり信念を持ち戦い続けた!
苦しい毎日だし仲間も失い悲しみだってあった!
自分達の人生に覚悟を決め戦い続けた!
それでも、弱音を吐いたり戦場から逃げ出したり裏切ったりもしていない!
常に仲間の為に!仲間と一緒に生き抜く事を第1に考えて生きてきた。
何より、彼らは少なくとも自分や仲間をそんな風には見ていないじゃない!
まっ、何も知らなければ「可哀想」や「哀れ」って思うかもしれない…………
けどね!その人がどう生きてきたかも知らない人が状況だけ聞いて「可哀想」とか「哀れ」とか言葉にして投げかけるのは何か違う気がするんですよね。
私が86だとして、優しくして貰えるのは嬉しいけど、優しさの理由が哀れだからって理由なら私なら凄く惨めに感じます……
フレデリカの騎士キリア
フレデリカはキリアと過した時間が本当に楽しかったのでしょうね。
キリアの過去をフレデリカから聞かされたシン……
恐らくこの戦いで避けられない戦いになるでしょうね。
ライデンは本当に仲間想いですよね。
口では厳しい事を言うけど本当はシンを凄く心配してるのが解ります。
人質にされるのはゴメンだとか言うけどシンを心配してるようにしか聞こえないw
そして、はじまるレギオンの大襲撃
ギアーレ連邦も襲撃される。
シン達の戦いもカッコイイですね⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝
しっかり個性が出てますね(◍´꒳`)bᴼᴷ
一方、レーナ達も襲撃を受ける
カールスタールは戦おうとするレーナを止めようとする。
カールスタールは、やっぱり解っていたいたのですね。
86を迫害した報いも、アルバの軍が国民が腐っている事にも……
結局、この人は解っていたのだ……国がおかしい事も国民がおかしい事も……自分達が間違えている事も……なら何故!
それならレーナの様に動いて欲しかった。
そこまで気づいていたのなら……
でも、私はカールスタールが守りたかったものって何かな?って考えました。
86?国?国民?自分?軍?……違う……彼が守りたかったのはレーナではないでしょうか?
シン達はアルバの人々にもいい人達がいたと話していました。
それは、セオトの上官だった人やレーナパパの様な人がいたのです。
そうやって、間違えてるって訴える強さがある人達がいる。
変えなければいけないと決意し動く勇気ある人達がいるのです。
しかし現実は残酷で1人や2人が訴えても簡単には変わらない。
それが正義であるか間違えであるかなんて事は関係がない……ただ、大多数の人数が……国があるだけで簡単に正義も正しさも悪や間違えに変えられてしまう……彼らの生きる世界はそう言う世界なんです。
そうして訴えて続けた人達は…間違えた世界の中で正しい事を叫ぶ人を、周りならはどんな目で見られるだろうか?
どんな扱いを受けるのでしょうか?
作中でもレーナをバカにする奴らは出てきて居ました。
だから、そんな奴からレーナを守りたかった。
レーナが行こうとしてるのは茨の道だ。
そんな道を歩んでいた人達をカールスタールは見てきた。
沢山、悩まされ苦しまされ拒絶され涙して……
きっと、酷い事も沢山あったと思います。
でも、レーナにはそんな道を歩んで欲しくはなかった。
だから、時には厳しく時には嘘をつく、嫌われても憎まれても、そうする事でレーナを86から離したかったんじゃないかな?って。
でもね。
私、思うのです。
それでもレーナは沢山傷ついてきた。
レーナの話をしっかり聞いてシン達や86に補給物資も送ってあげたら傷つかないで済んだ事もあったんじゃないでしょうか?
立場上の難しさもあったと思うし、もしかしたら間違えた世界の中ては正しい生き方なのかもしれない……周りに合わせていれば楽に生きていけるかもしれない…………
それも1つの優しさだと思うのです。
でも、私なら、そんな優しさより、一緒に隣に立ってくれたり背中を支えてくれたり、一緒に悩んで考えてくれたり話を聞いてくれたりする方が嬉しいかな。
レーナもそうだったんじゃないかな……って思ってしまいました。
そして、カールスタールは戦いに行く。
夢を見るのは子供の特権……夢とはレーナの理想を意味するんだろうけど……
彼の最後忠告通りにはならないで欲しいですね。
ただね。
私には少し希望が見えた気がしました。
この国も国民も腐っているけど、しっかり国の現状がおかしいと感じてる人も居るんだって所です。
変えられない現実に目を背けてる人達がいる。
でも、内心では真実に気付いている人達も少なくはないかもしれない!
ライデンたち86も全てが悪い人間じゃないって言ってたしお世話になったとも話してました。
それなら、おかしい事に気付いてる人達が居れば目を背けていても、変えていけるかもしれない!
私はそんな風に感じたエピソードでもありました。
そして、シン達はモルフォを撃破任務のスペアヘッド舞台として戦場に駆り出される事になる……
さて、シンとフレデリカの会話。
戦場に行こうとするシンを止めようとします。
実はこの会話の答えが20話のライデンとシンの言い合いとフレデリカとの会話に答えがあります。
彼女は言います。
シンの兄が戦場に出ていく事で嫌な思いをしたシンが何故、フレデリカの言葉を聞かず当時嫌な思いをしたのに、同じ辛さをあじわっているのに戦場に出ていこうとするのかと。
それは多分、置いていかれる恐怖……
確かに戦場にでなければ命は助かるかもしれない……
でも、そうしてる間に命は消えていく、それが知り合いかもしれないし仲間かもしれない……
だから、20話で言っていたように、シンは他の人と比べたときに自分は他の人とは違う……生きようと思っていない事に気づく。
もしかしたら、レーナに言った言葉も「先に行きます……少佐」ではなくシンの中でな「先に逝きます……少佐」だったのかも知れません。
彼は直ぐに死ぬと思っていたようですし……
怖いのは仲間が先に逝ってしまう事……
シンは、兄を失い、86の仲間を失い続けた…………ユージンも居なくなった…………もしかしたらレーナも……これ以上失うのは、怖い……どれだけ失えばいいのか……どれだけ大切な人を奪われるのか……
失う事は怖いです。
そんな事実は見たくないし聞きたくない……
シンも同じなんです。
誰かが自分の目の前で命を散らすのは嫌なんです。
じゃ、どうすればいいか……
自分が戦う事で、なんとかすればいい、死ぬつもりはないけどもし死んでも周りに置いて逝かれることはない……だから、1人で戦おうとしていたのかも知れません。
そして、それで仲間を救えるかもしれない。
彼は自分が前に出るより他人が前に出て、置いてかれるのが1番怖いのだ……シンはいつだって生き残り置いて逝かれる立場だったから……
次にフレデリカは言います。
亡霊を撃った後に何故…我に亡霊を撃つなと言うのかって。
本当にね。
自分は亡霊を撃ってるのに何を言ってるんだってなるよね。
わかるよ。
でも、これはシンは20話でフレデリカの騎士を言い訳に使ったと話してましたが、シンは優しい人です。
だから、多分理由はそれだけじゃなくて……
亡霊を撃ったから見える物がある
亡霊…シンからすれば兄
フレデリカからすればキリヤ
この2人の共通点はなんでしょうか?
キリヤと兄2人の「大切な人」が亡霊になった事です。
この話は亡霊を撃つ、撃たないの話ではありません。
大事なのは、その後の話です…
亡霊は撃たないといけない…撃たないと死者は囚われたままだし、人の命を奪ってしまう…そんな事をさせない為に、戦争を終わらせる為に避けてはいけないのです。
ただ、フレデリカがキリヤを撃つ必要はない…いゃ、撃たないで欲しいって思ったのかも知れません。
シンは兄を…亡霊を撃ちました。
知らない人が亡霊なら解放出来てよかった。
そう安堵するだけかもしれない…
でも、相手はお兄さんですよ?
優しくしてくれた兄で家族で大切な人ですよ?
例え死んでいようが、亡霊だろうが、撃たなければならなくて、大切な人に、この手でトドメを刺さなければならい……その後、どんな気持ちになるでしょうか?
解放出来たぜ!やったぜ!なんて達成感に満たされるでしょうか?
私は…相当辛いと思う…大切な人であればあるほど……シンもあんな人だから顔には出さないし言葉にはしないけど、心の中には辛さはあったと思いす。
そして、シンは仲間の死を気持ちを背負ってきています。
人の気持ちや死ってのは凄く重いです。
人によっては耐えられない。
まだ、小さなフレデリカがキリヤを撃ったとして彼女は耐えられるでしょうか?
撃った後の悲しみに…重みに…後悔はしないだろうか?心は潰れてしまわいだろうか?
フレデリカはキリヤを失い亡霊化しました。
既に充分に悲しみを味わった…沢山の涙を流して、沢山悔やんだじゃない…
これ以上知らなくていいんです。
亡霊を撃った後の悲しみなんて、わざわざ汚い事や悲しい事を知らなくていいんです。
その方が幸せに生きていける事もある。
シンも最初は亡霊を撃つ事に囚われていましたが、多分亡霊を撃った後に亡霊を撃った悲しみをしったのだと思います。
だから、フレデリカにそんな気持ちになってほしくなかった。
彼女は20話でキリアを撃つことが怖いと発言してます
私にはシンの言葉や態度って凄く冷たくて、残される人の気持ちを理解してあげようともしないって思った反面、シンは誰かの悲しみすら背負ってあげられる優しい人に見えました。
でも、やっぱりフレデリカの「死んでほしくない」ってセリフは心に刺さりますね…
そして始まる作戦。
賑やか出発と落下でした。
そして、ライデンは1番肝が座ってますね。
彼だけは笑みを浮かべてましたね。
にしてもモルフォは大きいし火力もエグい。
シン達は撤退したモルフォを追撃するも、道中、ファイドがフレデリカを隠していた。
やめて!ファイドを蹴らないであげて(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
パワハラだぞ(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
フレデリカに怒るメンバー達。
シン達は死ぬために戦場に行く訳ではありません。
待たされる側からすれば溜まったものではありません。
でも、戦場に立つ側からすれば死んで欲しくないってだけじゃないんです。
大切な人達が生きていてくれてる、それは戦う力になります。
帰るべき場所で大切な人達が待ってくれている、それは生きる力になる。
だから、本当はくるべきじゃない戦場なんだけど、置いていかれるのもね……納得出来ない気持ちもわかります。
別にフレデリカも軽い気持ちでは来てませんが……シンがフレデリカに銃を渡して指示を出す。
このエピソードで、銃を渡す。
同じ戦場に出た以上は自分のやれる事と覚悟を見せろと言う意味だったのかな?
そして役目を与える事で仲間だと認めてるって意味なのかなって。
彼らが草原を見ながら海に行きたいって未来の話をしていた時にシンは言葉を発せずに居ました。
唇が震えてたから何かを言いたいと思ったのかもしれませんが……言葉にならなかった……
それに、シンとほかのメンバーの距離感も少し気になりました……
シンは未来が見えないのでしょう。
兄を撃つ、それだけが彼の目標で目的、それを果した彼は、それ以外の事を考えた事がなかったから、いざとなれば目標も目的も見つからないのでしょうね。
だから、海が見たいとか見たい物がない。
生きる目的物目標もない……
ライデンの言う「死ぬつもりもなければ生きて帰るつもりもないだろ!」は、衝撃でした。
シンの「死ぬつもりがない」には死にたくないからではありません。
彼は、仲間との約束があります。
連れていける所まで連れていく……彼の死ぬつもりがないには、約束から来る義務感です。
そこに彼の生きる意思は本当にあるのだろうか?
ライデンの「生きて帰るつもりもなかっただろ」は多分シンは心が疲れてしまってるんだと思います。
彼は色々背負いすぎている。
ライデンは昔からそんな彼を見てきたから気にかけているのでしょうね。
でも、シンは気づかなければいけない。
それはシンだけが抱えてるものではなく、シンと同じ事を皆抱えている。
シンが、無茶をして気にして叱ってくれる。
それは周りの人も同じでシンを大切に思って死んで欲しくないと思ってくれている事に。
シンからすれば、その言葉は彼を困らせる余計な事かもしれない……
それでも、いつかシンの「死ぬつもりはない」の意味が「皆と帰りたい」や「何かをみたい」などに変わって欲しいなぁ〜って思いました。
でも、そんなシンを救えそうな人……レーナです。
彼女が生きていたら、もしかしたらシンを救い出せるかもしれまへんね。
無事で居てくれるといいのですが……
戦場で、アンジュが…セオトが…クレアが…仲間が次々と犠牲になってく…
私はこのシーンが本当に辛くて辛くて仕方がない…
仲間が次々と失われてく…
シンは自分が1人生き残るのが恐怖なのです。
その悪夢が現実になっていく……シンの気持ちを、あの日の夜…フレデリカに話していた言葉が蘇り心が締め付けられる様な痛みを感じました。
この辺りは、あのシーンから、このエピソード見たらシンの気持ちが伝わる様に出来てる上手いシナリオ構成だと感じました。
そうして、シンのピンチを救いに来た…ライデンまで!!
ここで、86メンバーはシンのみに……
それでも、救援が来てシンは戦う!
そうして、シンは勝利する。
だって、勝たないと……
この戦場で戦えているのは、アンジュがセオトがクレアが引き付けてサポートしてくれたかから……
シンが生き残れたのは、ライデンがピンチに駆けつけてくれたから……
それがなければ、勝てなかった。
生き残れなかった。
それに負ける訳にはいかい……これで負けたら仲間の犠牲が本当の意味で無意味になる……
だから、勝ったのは嬉しいし、フレデリカの騎士を解放出来たのもよかった。
だけど、私には……勝利って虚しいなぁ〜って……
私はゲームで勝つと嬉しいし、勝負に勝つと喜ぶし、勝利って祝福とかそう言うイメージが強かったんです。
でも、シンは最後の仲間まで失っちゃった……シンの気持ちを考えたら勝利ってなんなんだろって……
戦場で、こんな事は言ってはいけないかもしれないけど……生き残った人が言っちゃダメな言葉かもしれないけど……私は思う。
仲間を失って勝つ勝利にどれだけの意味があるのか……
勝利の果に……仲間と笑い合えない、大切な人も傍にいない……帰るべき場所もないそんな勝利に、そんな世界に……どれ程の価値があるのでしょうか……
もしも、自分がシンの立場だったら……仲間も失ってその場に呆然になって悲しみや恐怖が入り交じって心はグチャグチャになると思います。
勝利って本当に素直に喜べる事ばかりじゃないってのをシンを通じて感じました。
私は大切な人が命を失うのは辛いし怖く感じます。
誰もが同じではないでしょうか?
それだけでも、怖いし辛いのに……シンは仲間の死を背負っている……その恐怖も辛さも背負うその重みは、どれ程のものなのでしょうか……
でも、あらためて、86メンバーが1人になったシンの気持ちを考えたら……凄く解る気がするんです。
シンの気持ち……彼の抱え続けた……兄を撃っても生きる事に意味を見いだせなかったシンの気持ちが……想像したら心がぎゅぎゅっと締め付けられる感じがしてしまいますね。
それでも、シンには生きていて貰いたいと思ってしまう。
これが私がシンの勝利した後の感想です。
シンは夢を見る仲間の夢……仲間に置いていかれる夢……悪夢……
シンはキリアと刺し違えてでも死ぬつもりだったみたいですが、土壇場で辞めたみたいです。
ここで、シンが何故生きる道を選んだのか。
死にたいのに?
生きたくないんでしょう?
置き去りにされたくはないんでしょう?
なら……その道を選べばいいじゃない?
いゃ、違う……
そんな道をシンは選ばない!
確かに、シンにとっての生きるって、辛いものばかりだった。
戦場での日々は大変だし、あれだけの仲間が命を落としていく……彼に出来たのは仲間の死を背負う事くらいしかなくて……でも、それは凄く重くて心が押しつぶされて……
でも、シンが見てきたのは仲間が命を落としていく所ばかりでしょうか?
違う……シンは86は命の重みを理解している。
誰もが誇り高く自分の役割を果たそうとしていました。
最後まで生き抜く為に全力で戦って来たのです!
この戦場を皆で生き抜く為に。
そんな事は、86が……シンが……一番知っているじゃない!
彼はリーダーとして仲間として一番仲間を見てきた。
だから、生きる事を辞めようと考えても頭と心が理解しているから躊躇う。
仲間達は生きたいから戦ってたから……
だから、死にたいから戦うなんてダメなんだ……そんな理由で死んだら……仲間に顔向け出来なくなる。
だから、彼は生き残ろうと心の奥底では思っていたのかもしれません。
シンも気付かない心の奥底で……
残されるのは寂しい……怖い……
その世界で生きるのは苦しい……
帰るべき場所がないのは世界から否定されてるように見える。
守る者もない。
帰る場所もない。
目標もない。
生きる意味もない。
でも、いいんだよ。
そんなものは…………例え!
生きる目的なんてなくてもいい!
生きる意味なんて解らなくてもいい!
そんなの誰だって解らないよ!
残された人は頑張っ生きていく……それだけでいい。
意味や目標はいつか見つかる日がくるから……
どんなに苦しくたって辛くたって、叫びながら、泣きながら、鼻水流しながらでもボロボロになっても歩いていけば見つかるから……必ず!
死んだ人間とは交われない……
そうです。
死んだ人間は何も応えてくれません。
シンが一緒に逝きたくて手を伸ばしたら手が破裂するシーンがあります
それは死に拒絶されて取り残されてしまう……死者は過去のもの……交われないもの……手を伸ばしても……だから破裂した。
シンは生きているのだから……
シンが目覚めると、キリアも生きていました。
でも、機体は動かなくて……それなら仕方ないと死を恐れながらも死を否定しきれない状態で彼が望んでいた瞬間。
1発の弾丸がキリアを貫通する。
戦場に生身で駆け寄る少女の姿がそこにありました。
ほら、あったじゃない……生き残った意味が……
シンは死んだと思っていた少女……二度と会えないと思った少女……ヴィラディレーナ・ミリーゼ
レーナの駆け寄る脚が写った瞬間、私は泣きそうになりました。
生きているのなら再会は予測出来ましたが、このタイミングでの再会は本当に予想外でした。
レーナは手を振るけど反応がなくて去ろうとする。
この時、彼女は寂しそうな悲しそうな顔をします。
多分、反応がなかったから死んでいると思ったのでしょう。
その背後からシンが声を掛ける。
レーナは「アナタは1人ですか?レギオン支配域の短期踏破?どうしてそんな酷い作戦が?」と質問をします。
この質問はレーナらしい質問でした。
何故、最前線に1人なのか……
1人で戦場に送り込まれたのか?
そんな酷い扱いを受けているのだろうか?
彼女の知る……彼女の国がそう扱っていた……86のような人が帝国にもいるのだろうか?
きっと、そんな、現場を見てきた彼女だから……真っ先に浮かんだ質問……
レーナを帝国に保護して貰えるようにしようとするシーンですが、レーナはそれを拒絶します。
「私はこの国を、私の部下達を見捨ててはいけません。たとえ力及ばず敗北するのだとしても私はここで戦います。」
仲間を置いていけない……優しい理由ですよね。
そう、シンが知ってる……少佐はそんな人間でした。
86の現状の扱いに怒れて、間違えを間違えだと訴え続け。
物資だと花火などを送ってくれて。
戦場に居なくて命令違反を承知で戦場に立とうとしてくれる。
誰よりも強くて、誰よりも優しい人。
レーナ「例え力 及ばなかったとしても、諦めて膝を折る無様はしない、命尽きるその最後の瞬間まで投げ出す事無く戦い抜く、そう言って生き抜いた人達が居て同じようにあれると彼らが私を信じてくれました。
だから私達が私は!生き抜いた彼らに追いつく為に、彼らを連れてその先に進為に戦うんです。
私はこの戦!決して逃げません。」
この言葉は、レーナが戦場に立つ理由そのものです。
86の生きざまはいつだって諦めることも逃げる事もなく戦場に立ち戦い続けた。
彼らに追いつく為にはこれくらいの覚悟は必要なんです。
彼らのように命がつきる瞬間まで戦う……
レーナは仲間に生身で戦場に居ても邪魔だと言われていました。
そんなのはレーナが1番解ってる。
それでも、彼らに追いつく為には司令室でぬくぬくとしているだけではダメなのです。
戦場に立つ!それがスタート地点。
戦い命尽きる最後の瞬間まで戦う。
それが彼らに追いつくと言う事です。
彼らに置いて行かれた時……彼女は走り出して泣き崩れるしかなくて……彼らの言葉は別れの言葉にしか聞こえなくて……
でも、彼らの言葉や強さの本当の意味を知ったのは彼らの過ごした場所を訪れた時。
彼女が強く歩み進められたのは彼らに追いつく為……置いて行かれて泣くしか出来なかった少女はもぅ何処にもいない。
戦場に立ち必至に1日1日を生き抜いている少女。
そうして、今はシンを……いゃ、人を助けられるまでに強く成長した姿がですね。
レーナ「忘れないでと言われましたから、その人がこの破局をレギオンを大攻勢をおしえてくれたから、私は生き延びられた。生き残って欲しいと願ってくれたから、いつか会えたらと言葉を残してくれたから、まだ戦える。
その人が居てくれたから私はこうして生きていられる。
だから、応えたい……もぅ、
せめてその行き着いた先へ辿り着きたい。
生きった彼らに追いついて今度こそ
彼らと一緒に戦いたいから、彼らをこの戦場の向こうに連れて行きたいから。
貴方もそうでしょう?
戦い抜いたから生きて抜いたから今そこに居る。
その事をもっと誇ってもいいのだと思います。」
シンは今まで自分が死んでもいいって思い続けてきた……残されるくらないなら死んだ方がいいと……だから、逆境で見せていたシンの不敵な笑みは恐怖と期待……けど!レーナの言葉にはシンが生きていて良かったと彼自身が思えたんだと思います。
シンは戦いの後……何を考えてたのか……
きっと、前向きな事は考えられなかったんじゃないかな?
でも、レーナの言葉を聞いてシンの生き抜いた意味があったって思える事。
忘れないで居てくれた人が居てくれた。
そんな人が居る事を知れたのは生きて居たからです。
レギオンの大攻勢を教えてあげる事が出来た。
シンがこれまでの戦いを生き抜いてきたからレーナに出会い忠告してレーナに教えてあげられた。
結果、救われた命があった。
これはシンが生きていたから出来た事。
シンからしたら生きていた事を許された様な……生きてきた意味があったように映るのではないでしょうか?
やっと生きていた意味を感じる事が出来たのではないでしょうか?
そうして、何よりシン達の意志をしっかり背負ってくれている。
それが1番嬉しいですよね。
レーナ目線に変更します。
彼女は一緒に戦いたい、と言います
レーナはシン達と十分一緒に戦っていました。
それは86メンバーも認めてるし、視聴者も感じてます。
じゃ、レーナからしたらどうでしょうか?
司令室で戦いのサポートをしている。
目の前にはレーダーのモニターしかなく通信手段は音声のみ。
戦場では仲間が命を掛けて戦っているのに自分だけ安全地帯で指示をしてモニターの中で仲間の命が奪われている……
もしも、自分がレーナだったとしたら本当に一緒に戦えていると胸を張れますか?
命令違反しても援護射撃が手一杯……それでも?
もしも、私がレーナなら多分……一緒に闘えてるとは思えません……レーナの立場に立つなら……
「今度こそ彼らと一緒に戦いたいから」にはそんな意味が含まれてる気がしました。
でも、レーナは機体の中にシンが居るとは知りません。
1度は顔を見せようとするんですけどね。
でも、シンの再びそうしない理由
シン「まだ、名乗れない……追いつくといわれたから、追いついてたどり着いた先が、こんな有様がこんなのじゃあんまりだろ!進んだ先で彼女が見る景色はこんな戦場なんかじゃない!」
カッコイイですね。
この考えはレーナの言葉を聞いたからこそですよね。
追ってきてくれているなら、彼もまた彼女に見せたい景色がある。
生きる意味も生きる目標もできたじゃん。
更に、レーナの登場に涙した私に追い討ちが来ます。
ライデン、セオト、アンジュ、クレアの生存。ライデンの「まさかの戦隊全員無事だ!誰も先には逝ってねーよ!」にまた涙が(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
置いていかれたくなくて、置いていかれると思っていた仲間の全員生還!
いつだって仲間が犠牲になってきた。
戦いに勝てても仲間を失う痛みの方が強かった戦場で全員生還はうれしいよね(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
そう、シンはもっと信じても良かったんです。
仲間の生存力を、仲間の強さを、仲間の気持ちもを。
誰も先に逝ってねーよ、このセリフってシンの悩みを本当は全員気づいていたのかもしれません。
だから、先に逝ってはダメだ……シンを1人にしないためにも……何より全員が生きて帰る為にと思っていたのかもしれません。
ライデンもシンに怒ってた事がありましたが、あれも本当は、シンが生きて帰るつもりがなかった事で、もしも、シンが命を落としたら意味がなくなる。
だって彼ら86は全員が生還する為に戦っているのですから1人も欠けてはダメなんです。
フレデリカもキリアが最後は守ってくれたみたいで、例え亡霊になってもフレデリカを想う気持ちには偽りはなかった。
最後まで彼女の騎士であり続けた。
亡霊になっても誰かを思う強さは変わらないし変えられない。
人の想いの強さを感じました。
シン「帝国を守りたいとは思いませんが、死なせたくない人間も中にはいますから」
シンの決意の言葉です。
誰かに託した物を誰かが大切に抱えてくれているのを知り、更にその事を糧に頑張れる。
シンもそんな風に考えたのかもですね。
彼女に見せたい景色があるから。
去り際に笑顔で手を振るレーナもよかったです。
彼女に戦う意味を聞いた時にシンは「少佐」と呼んでしまいました。
レーナも少佐と言う言葉が届いていた。
彼女はもしかしたら気付いていたのかもしれません。
レーナを少佐と呼ぶのは軍人の中にも居るだろうし86にもいたと思います。
でも、他国に所属してる軍人で彼女を少佐と呼ぶ人物は他にいるでしょうか?
ハンドラーと86の間には回線しかない。
声しか届かない。
だからこそ1人1人と向き合おうとするなら声を覚えるしかない。
レーナは無線の声でシンやセオト達の声と名前を照らし合わせて会話してました。
つまり、一人一人の声をしっかり認識していた事になります。
確信はなかったかもしれない。
でも、少し懐かしく感じたのではないでしょうか?
「少佐」と呼ぶ彼の事を……
だからこそ、本心であそこまで踏み込んで戦う理由を話したのかもしれません。
結局、気づく事はありませんでしたが、機体の中に乗る軍人さんとシンを重ねてしまったのでしょうね。
だから、軍人さんに最後に笑顔で手を振ったのかもしれません。
作戦終了後……
シンは弄られてましたねw
でも、彼の顔は……少佐の無事を確認出来た彼の顔は少し優しく明るくなっていた気がします(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
そして大統領宅に帰った彼らを待ち受けていた大統領を見る目が死んでましたww
でも、「ただいま」って皆、言ってくれましたね。
で、プレゼントが彼らの興味があった物が選ばれていました。
それは大統領が一人一人をしっかり見ていた証拠ですよね。
素敵でした。
フレデリカはお仕置の計算ドリル……子供が貰いたくないプレゼントNo.1
シンはユージンの墓参りにいきます。
そこで、彼は彼なりに見えてきた物があるそうです。
勿論、まだ、解らない事もあるそうですが、シンからすれば、それは大きな1歩です。
そうして、あの軍人との再会……
自分の誤ちを認めていましたね。
今更、なんと言っても言い訳にしかならないけど、自分の誤ちを認める事が出来たのは素敵だと思います。
帝国は……アレだけの事があっても変わろうとしない人達がいました。
配給を受けられるのは配給をしてくれる人達が居るからです。
そうした人達のご好意があるから食べられる食事なんです。
それなのに配給者の方々に文句を言うクソみたいな奴ら!
自分の事しか考えてない!
誰かの行為を当たり前のように思っている!
誰かの行為に文句ばかり言う!
ふざけるなっ!って思う。
人は変わる事は出来るけど、中々変われないものです。
しかし、コイツらは変わる気すらないのでしょうね……
レーナもそれにはウンザリしてましたね。
一方、ギアーデの方々は帝国が86を迫害し虐待し続けた事実を知っても帝国まで援軍やら救援物資を届けてくれているそうです。
人を人と思わない、そんな国なんて正直無視してもいいと思ってしまいます。
でもね……例え救えない腐った国だろうと、そんな国で頑張って生きてる人も沢山居てるんです。
迫害と虐殺は許される事ではありません。
最低最悪の行為であり、国の罪であり一人一人が考えなければならい問題です。
でも、それでも……それらは、その国の困った人達を見捨ててもいい理由にはならないんですよね。
だから、ギアーデの方々は真実を知ってなお救援に向かったのかな?て思いました。
そう言うの考えて相変わらずの帝国の奴らって…………
しかし彼女は微かな希望を目撃する。
もしかしら……いつの日か……この国が復旧したら変わろうとする人達が頑張ってくれると感じたのかもしれませんね(*^^*)
レーナはギアーデに移り、奪還部隊に志願したそうです。
そこで任された部隊は、たった5人しかいない部隊です。
彼らとの出会い……
レーナに会う前の彼らは何だか期待と笑顔で1杯でしたね。
数人が後ろでクスクス笑う……
シン「はじめましてではありませんよ」
顔を合わすのは初めてだけど、確かにかつて一緒に戦った仲間だった。
確かに、そこで生きていた。
いつか、追いつけたら……って思っていた人達。
今までは声しか届かなくて……顔を合わせる事も、触れる事も出来なかった仲間達……置いていかれるしかなくて……必至に戦場を戦い走り続けた。
彼らに追いつく為に……そうして見えた背中は……目の前で気が付いたら、横に立っている。
レーナ「ずっと追いかけていました。追いつきましたよ。これからは私も戦います。」
写真が凄く素敵ですねw
全員、揃って立ってるカッコイイ(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
22話と23話は完成度の為にクオリティ優先で3ヶ月待つことになりましたが、これは予想以上の出来ではないでしょうか?
後半クールはシンの成長から再会がテーマになってますが、どの話も考えさせられるテーマになっていたと思います。
1話から面白い作品だとは思いましたが、面白い作品を超えるアニメが名作ではないかと思ってますが、この作品は本当にそれを感じています。
正直、原作も読んでみたい気もするし。
円盤も欲しい気がする。
素敵な作品です⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝