くまごろう さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
?が多い作品
視聴完了
簡潔な感想としてまとまりのない作品と言う印象。
あらすじ
主人公フェナは自らの純潔を守るため娼館を1人で脱出しようと試みるも即失敗、そこに昔の使用人、さらに謎の武装集団が助けに来て、無事島から脱出する。
武装集団の根城についたフェナは長から、フェナの父からの遺品である謎の石を授かる。その謎を解くべく武装集団の仲間達と海に乗り出すのだ!!
と言う感じだったはずなんだが、後半は話が一転。
結論としては観測者という存在が、大洪水を起こし方舟に乗せた番以外をリセットするかしないか、という判断を選ばれた1人の人間に決めさせるもので、普通の人間に使命を与え、フェナが巫女としてふさわしいか見極めていた。ということ。結局巫女として何が合格だったのかはよくわからないが、合格しフェナに人類の未来を決める権利が与えられた。ちなみにどちらの選択肢を選んでも今のフェナの記憶は吹き飛ぶらしい。
選択は洪水は起こさない。その後記憶を失ったフェナと仲間たちは記憶を取り戻すため旅を続ける。最後のシーン雪丸がフェナに告白し、記憶を取り戻したことを匂わせる言葉を返して物語は終わる。
ということで、最初の設定に比べ後半の展開がよくわからない、というよりもあれもこれもと追加しすぎてお腹いっぱいな感じ。
1番可哀想なのはアベル。ヘレナに恋をして恋人になったのに、フランツにヘレナを奪われ、ヘレナはフランツと子を作り逃亡→処刑。使命とやらでフランツを殺し、妹であるフェナを探し出すも、使命とやらの影響で怯えられ、武装集団に攫われる。最後は雪丸と相打ち(何故か雪丸は胸を貫かれてるのに平気で復活)人生いいことがなかったね。
他にもヘレナは未来の自分の子のために好きでもない人と子作りをした挙句、多分使命の影響でで子供のために準備をしに行き、逃亡とされ処刑。
フランツも使命とやらの影響でアベルの恋人に言い寄られ、身を任せた結果アベルに殺される。
あとアベルがフェナ奪還のために雇った海賊団ノーブルローズも可哀想。
武装集団とためをはる個性的な集団だったが、アベルの説明不足(説明はしていたが、海賊であるということを理解してちゃんと説明すべきだったんだろう)により報酬ももらえず反乱→鎮圧。最終回で手下の3人は出てきたけど、他のメンツはそのままフェードアウト。
ちなみに武装手段の目的はフェナの護衛でなく草薙剣の回収であり、宝物がある島の場所が分かった段階でフェナを助けにいかず島に行くべきだ、と内部分裂をしていたが、結局フェナがいないと島にもたどり着けないという間抜けぶり。ちなみに草薙剣は簡単に手に入りました。
力を入れるところを間違えた感じでした。
映像と音楽は最高だったんだけどね。
特にopよかった。