徳寿丸 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
明確な目標を持った転生なのね
原作未読(2022.3)
長いタイトルの「なろう系転生モノ」。作者はあの非人道的復讐外道作品「回復術士のやり直し」と同じ方である。
起稿は「回復術士」より後で、あれと比べると極めて普通の転生モノと言えるのではなかろうか。1年の間に2本も自身の作品がアニメ化するというのは作者冥利につきるのだろうか。ただ、数年の間に数々の転生モノを執筆しておりそのバイタリティには感心するが、2本アニメを視聴した限り野球で言えばHRバッターではなく、犠打やエンドランが得意な曲者的な選手と言った印象だろうか(業界にとっては重宝する)。
さて、物語は転生時に女神からある者の暗殺を依頼されており、その為に必要な準備を続ける中で家族や仲間との絆といった人間らしい一面を培い、前世の道具としての暗殺者との対比など捉えどころは面白いと思う。
単に可哀想な人生だったから異世界で好きに生きなさい、沢山ズルさせてあげるからではない部分は「このすば」に近い。やはり、明確な目標の為に前世の記憶が必要だったり、重要なスキルを選択したりは観る側にすんなり受け入れさせる事ができて、他の軽い量産作品と多少住み分けもできる。
結果、なんだかんだで御都合ハーレムになっていたとしても、そこまで嫌悪感は生まれない(私感)。
人気次第では2期あるかも知れませんね。
私のツボ:オーバーロードみたく心の声は転生前の声でも良かったんじゃないかな