テングタケ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
予想外に面白かったです
「なかよし」系の眼球のデカイ美少女が血みどろの殺し合いをする、というギャップ狙いの一発芸モノかと思いましたが、意外にもよく出来ていて楽しめました。
なんと言ってもスピーディーな展開が特徴。16人のバトルロワイヤルなのに12話しかないので、キャラの顔も名前も覚える間もなくバタバタと脱落していきます。似たような展開の十二大戦では各キャラのバックボーンがくどすぎるほど描写されていましたが、本作では魔法少女の日常は軽く触れる程度で、あまり一人ひとりに感情移入する「必要がない」スタイルになっています。そしてそれは主人公も同様です。
何しろキャラは16人もいる上、変身後と前で名前も顔も違ったりするので、とても理解が追いつきません。もっと尺を取って一人一人を濃厚に描写してもらっても良かったかもしれませんが、これはこれでアリだと思います。
魔法少女と言っても、元が女学生だけではなく、成人ニートもいれば子持ちの熟女、妊婦に小学生、そして男の子!とバリエーション豊富です。その点はよくある魔法少女ものに対するヒネリがきいていて面白いと思います。ですがTS物は性癖的にちょっと苦手かも…。
管理者に騙されて、生き残るために血涙を流しながら仲間と殺し合う鬱展開を予想していました。が、意外と登場人物はネジのぶっ飛んだ殺人狂が多く、善対悪のような分かりやすい展開で、観ていて鬱になることはなかったです。
バトルもめいめいの特殊能力を上手く活用した展開が多く、全盛期のジョジョのように楽しめました。特に無敵のチートに思われた2キャラをうまく攻略できていました。
あまりアニコレでは評価が高くないようですが、私はオススメです。