ひろたん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最初はウザいと思った「イエーイ」の横ピースがだんだんと魅力的に感じられてくる不思議
斧乃木余接(よつぎ)の物語です。
■「イエーイ」
余接は、無表情でエキセントリックな言動の童女人形です。
早見沙織さんの抑揚がない喋りと「イエーイ」の横ピースが印象的なキャラですね。
『偽物語』で初登場したときには、あまりいい印象を抱きませんでした。
しかし、この物語では、そのクセのあるチャーミングさに惹かれてきます。
いちいちポーズをキメて状況を説明する姿には、中毒的な面白さがあります。
最初はウザいと思った「イエーイ」も魅力的に感じられてくるから不思議です。
また、余接は、後々の物語で、人生に対する冷静な示唆をいくつも与えてくれます。
それらは、さらっと聞き流せないぐらい含蓄のあるものでした。
初登場時こそパッとしませんでしたが、その後はとても印象深いキャラになりました。
■忍野扇が正体不明で不気味
この物語では、『囮物語』で千石撫子を陥れた張本人「忍野扇」が再登場します。
そして、またしても今回の事件で犯人となった人物を裏で陥れていたようです。
忍野扇は、一応、忍野メメの姪と言うことになっています。
はたしてそれは本当のことでしょうか?
とにかく正体不明で不気味極まりないキャラです。
しかし、阿良々木は、なぜか扇のことは特に気にしていない様子です。
こんなにも不気味なのになんで?と思わされます。
でも、余接は、忍野扇が黒幕だと言うことに気づいていました・・・。
さすがですね、余接。
■まとめ
この物語を境にシリーズ前半の各登場人物の怪異譚が一旦終わります。
そして、忍野扇を中心とした大きな秘密が隠されている後半へと話がシフトします。
この物語は、それを否応なく予感させてくれました。
ちなみにこの物語の時系列は、バレンタインデーです。
戦場ヶ原の阿良々木へのチョコのプレゼントの仕方は、必見ですね。
戦場ヶ原らしいおちゃめさです・・・。
次は、『終物語』です。
いよいよ忍野扇がメインとなります。