ねるる さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 1.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
歌と映像が際立って素晴らしい、青春+SF短編劇場作品
劇場公開オリジナルアニメーション作品。
上演時間26分の短編ストーリー。
~あらすじ~
舞台はとある離島、文化祭前日の中学校。
親友と大喧嘩をした主人公は、突如赤い目をした不思議な少女に出会う。時を同じくして、観測史上最大級の台風が学校を襲う。少女と異常気象の関係とは、主人公が向き合うものとは。心揺れ動く少年の青春ストーリー。
"逃げる少年"が"立ち向かう少女"に出会って、大切なものを再度手に取るという構図がとても青春っぽくて良かった。
物語的には、多感な時期の少年の揺れ動く心を壮大な気象現象と重ねて表現しているのかなと感じました。突拍子のないSFチックな展開があるので、賛否両論ある作品な気がします。
とても映像が綺麗な作品でした。空、雨、水、背景の描写がとても美しく、それだけでも見る価値ありました。
音楽も最高。とにかくエンディング曲が素晴らしかった。物語でも中々いいなと思ってたけど、最後のエンドロールの音楽があまりにも良くて評価一気にあがりました。静かに光ってて、優しい香りのする音楽、まさに青春を感じる楽曲。Galileo Galileiの「嵐のあとで」素晴らしいです。泣ける。
この作品の残念な点は声優。正直下手すぎる。なんで俳優に演じさせたのか。滑舌が甘いのと声浮きが気になりました。素敵な作品なのに非常に勿体なく感じました。
青春+ちょっとしたSF+映像美は大好きなので、個人的には結構好きな作品でした。1度は見て欲しい作品です。Galileo Galileiの「嵐のあとで」だけでも、ぜひ聞いてみて欲しいです。