かんぱり さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ずっと3人の旅を見ていたかった
34歳無職の引きこもりの男が異世界に転生して人生をやり直すお話の2クール目になります。
1クールから引き続き、転移魔法で飛ばされたルーデウス、エリスがスペルド族のルイジェルドを加えた3人組「デッドエンド」を結成し、ルーデウスたちの故郷のある中央大陸を目指して旅を続けます。
世界観は相変わらずよく描かれていて、各地域の多民族・多文化の雰囲気も良く出ていました。
他の異世界もの、小説家になろう原作ものだと世界観がきちんと描かれていなかったり設定が適当な作品が多かったりするのでそういうところも好印象でした。
2クール目は3人の旅のお話が大部分になるんですが、この3人組のバランスがすごく良くて、ずっとこの3人の旅を見ていたい気持ちになりました。
1クール目で初登場時は自己中でわがままで他人の言うことはまるで聞かないし、気に入らないとすぐ暴力を振るう問題児だったエリス。
師匠のために友人のために怒り泣き、他人を思いやり、ルーデウスのために強くなろうとする彼女の成長ぶりにエリスというキャラがとても好きになりました。
スペルド族の汚名返上とルーデウスたちを故郷まで送り届けるために一緒に旅をしてくれたルイジェルド。
とても誇り高い戦士で子供が傷つけられると相手を殺すところもあるけど、普段は寡黙でとても頼りになる人。
{netabare}何年も一緒に旅してきた彼との別れのシーンはちょっぴり寂しい気持ちになりました。{/netabare}
それから印象に残った話は17話の{netabare}ルーデウスとパウロの「再開」シーン。
不器用な父親の息子とのぎこちない会話。酒場のマスターの「顔ぐらい見てやれよ」に気づかされるルーデウス。
そして親子の抱擁・・それを見てちょっとうるっとしちゃう私。
酒場でのパウロと知り合いの男との会話も良かった。{/netabare}
最終話も良かった。
{netabare}エリスが旅立ち、ひとりぼっちになり無気力になるルーデウス。
転生前のひきこもっていた頃のことを思い出す。
転生前も彼のことをとても心配してくれた人たちがいたのにその気持ちに気づかなかった、気づこうとしなかった。
でも今は、自分を愛してくれる、大切に思ってくれる人の気持ちがわかる。
その人たちのために再び歩き出そうと思える。
そんな、ひきこもりだった男の成長にじんわりしました。{/netabare}
大原ゆい子さんのOP・EDどちらもしっとりした感じで作品に合っていたと思います。
他の異世界転生もの、なろう原作に比べて世界観や人物などが深くきちんと描かれていて、評判通りの良作だと思いました♪
・・と、これ書いてる途中で調べてみたら、2期製作決定したみたいです!
とても楽しみです♡