ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「大人なら誰でも持っている裏の顔の一つや二つ。見ないふりしてね、よい子のみんな。」
子ども向け教育番組を舞台にしたブラックなギャグ作品。
ネガティブな内容かなと思ったけど、
そこまで重い内容ではなく、日常系ギャグアニメな印象です。
これは同年代の非リア充に刺さるな…w
全13話です。
● ストーリー
MHKの教育番組「ママンとトゥギャザー」の体操のお兄さん、
表田裏道(おもた うらみち)。
うらみちお兄さんとして子どもたちの前では笑顔を振りまくが、
その裏の顔は社会に疲れ切っており、ネガティブで情緒不安定。
個性的な共演者たちや癖の強いスタッフ達と一緒に、
今日も番組の撮影が始まる。
精神的に不安定なうらみちお兄さんが主人公。
子どもたちの前では笑顔で優しいお兄さんとして振舞っているけれど、
裏の顔(というかこちらが本性)は社会に疲れきっている。
子どもの前で社会の理不尽さについて笑顔で語るところは、
大人的には笑えるし共感できるポイントw
子どもたちのピュアな心によってお兄さんの闇が映える、いい組み合わせ。
面白い着眼点だなと思いました^^
こんな教育番組いやだなーと思うけれど、
でも現実の方がもっと闇が深いのかなと考えると、
うらみちお兄さんはなんて可愛いんだと思えるw
彼はピュアで真面目だからこそのネガティブだからなあ。
最初の頃はうらみちお兄さんの情緒不安定が激しくて、
観ていて楽しい内容ではないなと思っていたけれど、
徐々に他のキャラとの関係や距離感がいい具合に保たれてきて、
普通に恵まれた職場じゃないかと、安定して楽しめました。
やりたくないことをやらされるのは、社会に出て仕事をする上ではある意味仕方がないと開き直っているのが正解…。笑
危険があるわけでも人権的に問題があるわけでもないから、
「ママンとトゥギャザー」はホワイト寄りな職場だと思うのは、
自分がブラックな職場にいるからなのかw
「ママンとトゥギャザー」に登場する様々な役は、
どれも好きでした^^
うらみちお兄さんの役はいつもへんてこすぎてむしろ引きますが(でもそこが笑いどころ)、他のキャラの役はどれも可愛いんだよなあ。
歌のお姉さんが可愛くて好きでした♪
どの衣装も似合うの、天才。
● 声優
この作品で一番力が入っているのはここだったのではないでしょうか。
表田裏道 (体操のお兄さん):神谷浩史
兎原跳吉 (ウサオ君) :杉田智和
熊谷みつ夫(クマオ君) :中村悠一
蛇賀池照 (歌のお兄さん) :宮野真守
多田野詩乃(歌のお姉さん) :水樹奈々
↑メインキャラだけでこの豪華さ。
特に歌のお兄さんとお姉さんが最強すぎて…!
歌、うますぎます。
本物の歌のお兄さんとお姉さんのようでした。
二人の歌声を聴けただけでも、
この作品を見た価値があるなあと思いました。
● 音楽
【 OP「ABC体操」/ いけてるお兄さん(宮野真守)・うたのお姉さん(水樹奈々) 】
一緒に踊れる楽しいOP♪
youtubeの公式サイトには宮野真守さんと水樹奈々さんのダンス動画もありました。
【 ED「Dream on」/ 宮野真守 】
こちらはキャラ抜きの“宮野真守”としてのED。
うらみちお兄さんの大人な雰囲気を全面に押し出したかのような、
ガラッと作品の雰囲気とは異なるEDでした。
でもかっこいいから好き。
他に、番組内の歌が多数あります。
歌はすべて、いけてるお兄さんと、うたのお姉さんが歌っています。
「傘持ってないときに限って雨降るのなんで」
「猫が何もない空間を見てる」
「試食でめっちゃ美味しかったパン買って帰ると普通なのなんで」
など変な曲ばかりですwww
でも共感できる歌詞なのが笑えるww
歌詞は原作のままのようですね。
変な曲なのに、歌う人がうますぎるから、
普通にいい曲として聴けちゃう…。
● まとめ
内容は、人生行き詰まりの闇アニメという印象が最初の数話は強かったですが、
全話観てみると、
日常系寄りなコメディ作品という印象に変わりました。
うらみちお兄さんたちに限らず、
人には誰しも表と裏の顔があるはず。
普段は表のキラキラした面しか見てないし見えていないのだろうけど、
裏はこんなもんだよね。笑
むしろ彼らの裏の顔はキラキラしているほうだよ…
現実の方がもっとえげつないのではと思うのは、
自分も闇が深いからなのかww
うらみちお兄さんによる真面目に深い(闇の)名言も多くて、
共感できました。
最初数話に見た時よりも、
後半になるにつれて楽しめた作品でした♪
…うらみちお兄さんのネガティブな闇に慣れたからなのかな。笑