Rera さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
徳子の今様
第7話「清盛死す」
今回はびわの語りではなく、徳子の今様。
「女人五つの障りあり 無垢の浄土は疎けれど 蓮華し濁りに開くれば 龍女も仏になりにけり」
女は生まれながらにして五障(五つの仏になれない)を持っている。浄土はなかなか遠いけれども,蓮華が泥の中で美しい花を咲かせるように竜女も仏となった。
最後の徳子と後白河法皇とのエピソードは、この今様からとられている。
「望まぬ運命が不幸とは限りませぬ。望みすぎて不幸になった者たちを多く見てまいりました。得たものの代わりに何を失ったかもわからず、ずっと欲に振り回され・・・、わたくしは泥の中でも咲く花になりとうございます。」
「しかしのう、そなたはもう無限の泥の中に引きずりこまれておるのだ・・・」
自らの運命に身を委ね、今を生きようとする徳子の思いが込めれた歌である。