TaXSe33187 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
うんうん可愛い女の子だね
きららな釣りのやつ
母親の再婚で姉妹になった女の子と釣りを通してなんやかんややってくようなアレ
まぁなんというか色々盛りすぎて「あー…」みたいな感じ
もう一言で済ませちゃうと「キャラは可愛いね」に尽きる
釣りを通した女の子の交流を描きたいのか、
親の再婚で誕生した家族の交流を描きたいのか、
内向的な女の子が一歩踏み出す心の成長を描きたいのか、
そんなの関係なく可愛い女の子のキャッキャウフフを描きたいのか、
やりたいこと突っ込んで全然整理できてない印象
キャラ付けがとにかく「作者が思う可愛い女の子」に終始していて、それが全体のノイズになっている場面が多すぎる
海がない県から来たからテンション上がった!なんて理由で3月に水着で入水なんてしねーよと
それを止めるために釣具で止めるってもっとありえねーよと
「危ないから真似しないで」なんて木っ端な注釈入れるくらいなら、注釈で言い訳つけないと成立しないものをギャグ扱いするなよと
別にこれがハイテンションギャグ(今期で言えば受肉おじさんとか)なら何も思わない
でもこれって主人公の内面や舞台設定なんかを見るにテンションの軸はかなり落ち着いてるはずじゃん?
連れ子ちゃんがネタに走った瞬間作品の軸足がどっか別のとこに行くから、連れ子の存在自体がノイズになっている
そういうテンションのおかしい部分以外にも気になるのが言葉のチョイス
釣具の知識がないが故のボケが挟まるのはいいけど、初対面の相手の道具に対して「ゴミ」って言うのがギャグ扱いじゃちょっと…
パッと見て「釣り竿にゴミがついてる」くらいなら良いけど、道具の説明を終えた上でなお「ゴミ」は無いでしょ
出会って数分でもうメインキャラの片方に対する好感度が地に落ちた
じゃあ連れ子ちゃんが何の魅力もないマジのノイズでしか無いかっていうとそういうわけでもない
相手の父親の部屋を使うことになる気まずさとか、料理を通して少し近づく感じはすごく好き
こういう日常に関するシーンは良いと思うし、こういうテンションに沿ってネタを展開していれば素直に楽しめたはず
それなのに本筋(のはず)の釣りが絡む場面になると設定や空気感を考えない性格に一変して、見ていて邪魔にしか思えなくなってしまう
内向的で知り合いのおじさん相手に一言も発さない→「可愛い子によくあるよね」
父の死や母の再婚で精神が不安定になってる→「創作の可愛い子にありがちだよね」
3月なのに海に入りたがる頭のゆるい子→「ウンウン天真爛漫で可愛い子だね」
知り合いはガン無視なのに可愛い子とは話せちゃう→「相手が可愛い子だから仕方ないね」
でも新しい父親からは逃げ出す→「可愛い子に男性は駄目だね」
なんか出てくるシーン全部「可愛い子だから」を接頭辞として要求されている気分
どれかひとつ、ふたつなら良いけど、全編これじゃ消化不良が募る一方
キャラデザは可愛いから、そこで惹き込まれたら舞台の違和感も気にならないかもしれない
ただ一度引っかかると見た目の可愛さだけじゃ耐えられないので断念