Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
交ざりし悪の存意――
この作品の原作は未読ですが、「立志編」「無限列車編」は視聴済です。
アニメーション制作はufotable…
これまで空の境界シリーズ、Fateシリーズ、GOD EATERやテイルズ オブ ゼスティリア ザ クロスなどの作品を輩出してきた日本でも屈指のアニメーション制作会社だと思います。
ufotableさんの作品は総じてクオリティは高いのですが、とりわけバトルシーンの作画に関しては群を抜いていると言っても過言ではありません。
Fate/Zero 1stシーズンの放送が2011年の秋アニメ…
約10年以上もの間、クオリティを維持・向上させてきたのは、生半可な努力では無いと思います。
ヒト・モノ・カネのどれか一つでも欠けると成立し得ない綱渡りをずっと支えてきたのは、作り手の皆さまの心意気にほかなりません。
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)、
アニメーション制作:ufotableによるアニメ『鬼滅の刃』。
2019年4月より放送を開始し、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、
鬼になった妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊することから始まる本作は、
人と鬼の切ない物語、鬼気迫る剣戟、そして時折描かれるコミカルなシーンも人気を博し、
国内のみならず、全世界で大きな話題となった。
2020年10月、テレビアニメ“竈門炭治郎 立志編”に続く物語“無限列車編”が、劇場版として公開。
そして、2021年10月からテレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編の放送、
12月からテレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編の放送が決定。
無限列車での任務を終えた炭治郎たちの次なる任務を描く遊郭編。
鬼殺隊最高位の剣士《柱》の一人、音柱の宇髄天元とともに炭治郎たちが向かうのは、鬼の棲む遊郭。
新たな戦いが幕を開ける。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
完走して思ったこと…
いやぁ、半端無い見応えでしたね。
劇場版「無限列車編」の公開以降、放送の媒体や次章となる「遊郭編」の設定に関して様々な大人の事情が蠢いていたようですが、個人的にはTV放送が周りを気にせず自分のペースで視聴できるので嬉しい結果となってくれました。
ですが、原作既読組の尺に関する物言いを耳にしました。
原作では、今回の「遊郭編」は第1期で放送された「那田蜘蛛山編」と尺の長さがほぼ変わらないそうです。
ところが、TVアニメの尺の長さは倍半分違うんですよね。
まぁ、私は原作未読組なので違和感は感じませんでしたけれど…
この遊郭編では、ついに上弦の鬼が登場しましたね。
遊郭を縄張りに人を喰らい続けた上弦の陸の堕姫…
これだけでも視聴意欲的には十分なのですが、CVがみゆきちと発表された時には心が躍りました。
「もう、これ絶対に面白いヤツじゃん…!」
そしてその予想は決して外れることはありませんでした。
堕姫…本名は「梅」というそうですが、最初から鬼だった訳でも、ましてやなりたくて鬼になった訳でもありません。
鬼としてしか、生きる術がなかったから…
鬼になってまで「生」にしがみつくのか…
実際に堕姫がそう判断したかは本編を視聴頂きたいですが、決して分からない判断ではなく寧ろそんな状況に追い込まれたら誰もが取り得る選択肢だと思います。
これまで邪険にされ続け、良いことなんて一つも無かった…
思い出すのは、痛みや苦しみの類ばかり…
だったら、「生きていて良かった」と思える記憶を刻みたいじゃないですか。
どんな鬼も禰󠄀豆子のように我慢できれば良いのだけれど…
そう考えると、禰󠄀豆子の忍耐力って桁違いの規格外なんですよね。
前情報では善逸と伊之助の出番はあまり無いと聞いていましたが、個人的には出番が少ないとは思いませんでした。
原作を改変しているのでしょうか…?
再構成された無限列車編に続いて放送され、しかも最終話の放送が2月13日と冬アニメの尺を使い切らずに終幕するという異例の構成でした。
もしかすると、1クール12話の尺という概念が変わりつつあるのでしょうか。
確かに四半期に合わせて新作が放送されなきゃいけない決まりもルールもありませんからね。
しかも、ネット配信によって四半期ごとに作品がローテーションしていく意味合いも薄れてきたのかも…
この概念が崩壊して困るのって、きっと四半期ごとのベスト10が作り辛くなることくらいでしょうから^^;
オープニングテーマは、「残響散歌」
エンディングテーマは、「朝が来る」
どちらもAimerが歌っています。
両方とも現在進行形で通勤時にヘビロテしてます。
1クール全11話の物語でした。
既に像編となる『刀鍛冶の里編』の制作が発表されました。
「飛ぶ鳥を落とす勢い」とはこういうことを言うんでしょうね。
公式サイトを見ると、続編には2人の柱が登場するようです。
「無限列車編」「遊郭編」とも登場した柱はそれぞれ一人だけ…
その柱が一気に二人も登場するということは、それだけ戦いの厳しさが増すのでしょう。
今回もしっかり堪能させて頂きました。
続編も目一杯期待しています。