てぶくろ さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:今観てる
バドミントン×サラリーマンの計算ミス
○○×○○という手法はオリジナルアニメ等ではよくありますが、この作品においてそれが上手くいっているかと言うと微妙です。
打ち消しあってるとまでは言いませんが、今のところ同時進行で互いに薄まりながら話が進んでいる印象です。
そして何より キャラが安い、会話が安い、展開が安いの大安売りです。
主人公の昔は神童と呼ばれていたがある挫折で今は上手くいっていない。なんてキャラ設定いったい何番煎じだと言うのか。 「先読み」という能力も主人公にプラスの要素のはずが、実業団に所属しているサラリーマンというリアルな要素とぶつかってしまっていると思います。 他のキャラもこういうキャラだからこういうことを喋っているという型にはまっている感が拭えません。
色々な要素を足した結果 薄味の作品にならないことを期待します。
7話視聴後 追記
{netabare} 7話にしてようやくスポーツものとして重要であり、今まで欠けていた戦う目標の設定がなされました。
そして、妻のため子供のため諦めたバドミントンの道を家族に後押しされ、選手として復帰する。というこの作品の真髄を垣間見た気がします。
それにしても、このテーマがもつ面白さを出すのに7話はかかりすぎだと思います。というのも、バドパートでは高校時代のトラウマの克服、サラリーマンパートも別に面白くない となるとじゃあ大学生ってことにして青春ってテーマでよかったじゃんとなっていました。 今回の話を転換点となることを期待します。
特に6話の誰かのミスからしか話を展開できないのは、物語の構成として悪手だと思います。{/netabare}
10話視聴後 追記
{netabare} バドパートはスピード感と迫力があって、とても良かったと思います。 霧島兄が「お兄ちゃん」というワードでこの作品お得意のトラウマトラップにかかってしまいましたが、次はその弟との対戦なので布石だと思いましょう。
ただやっぱりお仕事パートが… なんでこうリーマン部分をバドの足枷にしたがるのでしょうか。
優勝しなければバド部やめろという超王道の展開をこの終盤になってからわざわざ出されてもな…
なぜ、専務とのくだりも今まで品質保証部とかの存在をキチンと描いて積み重ねてきた会社としての表現を壊すようなガバガバなものにしてしまうのか。
そんなことしてるから、せっかくの碓山さんの活躍シーンが全部カットになってしまうんですね。
碓山さんは決勝で活躍すると思うので、期待ですね。 今回完全にサンビVSミツホシの当て馬にされたunisicsには同情します。 {/netabare}
11話視聴しました。
{netabare} おぉう…ダブルス一組目 全カットなんですか… ミツホシの選手 HPに「かなりの実力を持つ」と紹介されていましたが、日の目を見ることはありませんでしたね。
続いてのシングルス 碓山さん まぁ話の展開と団体戦の宿命上 100%負けるんだろうなとは思っていましたが、懸命な姿の碓山さんは良かったですね。こうなるとunisicsのvs美空君のあっさり具合はちょっと可哀想ですね。
そして、ダブルス二組目 相手を煽るタイプの敵とか、ペアの1人が血を流して倒れて次回の引きへ…とかスポーツものでありそうな事は全部やるぜ!みたいな気概を感じますね。 今回まだ「先読み」を使ってないのでそれを利用して勝つのかな 最終回に期待です。{/netabare}
最終回視聴しました。
{netabare}冒頭から順にいきます。
前回の引きであった尊の怪我は目蓋の上を切ったそうです。目蓋の傷は血が想像以上に出るそうなので心配ですね。ガーゼで片目を塞ぎハンデを背負って挑みます。
健さんは尊の怪我と自分の進退がかかっていることから焦ります。辞めなきゃいけない理由がもっとちゃんとしていれば、もっと感情移入できましたね。
そんな健さんを霧島弟は煽ります。試合中の暴言ですが、キリッとした顔で映っている審判は微動だにしません。上の空なんでしょうか。
霧島弟の煽りでプチ覚醒した健さんはなんとか食い下がります。相手の猛攻によりピンチの健さんを お待たせしました。と救った尊。いや、ガーゼ取るなよ。
時間稼ぎとは片目でのプレーに慣れるためかと思っていましたが、血が止まるの待ちとは思いませんでした。 そこから反撃へ移行するようですが、じゃあわざわざ怪我をさせたり、ハンデを背負ったりしたさっきまでのフリはなんだったんでしょうか? この怪我に対して、大事にしたいのか些末なことにしたいのか意味がわかりません。
そして、相手のラケットの持ち方のクセを見抜く作戦をおにぎり大作戦と命名し、1ゲームを取り返しました。…………前のunisics戦のエアコンの風を利用する作戦の時も思いましたが、なんか…地味ですよね。さっきまでのピンチをひっくり返すようなもんですか?まぁ、堅実といえばそうなんですけど、主人公ペアがやるような作戦ですかね…
3セット目 霧島弟が パートナーシップなんて弱者の戯れ言 ダブルスでも俺1人で勝つぜ!と息巻いていますが、物語の最終回で世界ランク1位のキャラでまだそんな事言ってんのか感がすごいですね。 出雲さんも動かないことにしたそうですが、監督とかはなんも言わないんですかね。普通に怒られそうです。
そして、霧島弟への対策が「めっちゃ研究する」っていうのもこれまた地味ですね。いや、大切だとは思いますけど…。世界ランク1位ってそんなもんなのか。めっちゃDVDみたら勝てるのか…。研究をしてその上でさらになにかが欲しいですね。
得意の思い出フラッシュバックにより、出雲さんはやる気を取り戻したようです。そして、健さんの一言「ここからは、ガチンコ勝負のようだな」…はぁ?最初からずっとそうだろう、優勝かかってんだぞ。
最終セットポイント間近 尊の傷口が開き血がポタタッ ほら、だからガーゼ取るなよ!両目使いたいならキズテーピングでガチガチに固めとこうよ! そりゃすぐには止まらないよ!動きまわってんだから!
そして、頑張れ!バドリーマン!へのくだりでもまたもや審判は上の空だったんでしょうね。それか審判のルールブックには、選手が熱い話をしている時は遮ってはならないと書いてあるんでしょうね
最後はテンションで乗り切り勝ちました。めでたいですね。 社長が良いことを言ってくれましたが、そのことで、より一層 専務のくだりはなんだったのかとなってしまいました。
後、ものすごく細かい事ですがインタビュアーさんは、なんのケーブルも繋がっていないので音は全く拾えないマイクを向けて何がしたかったんでしょうね。まぁこれはアニメのインタビューシーンあるあるですね。
ラストに日本代表選抜という続編へのフラグが立ちましたが、これもスポーツものあるあるですね。全国編が終わり、世界とドリームチームで挑むという。さすがスポーツものの鉄板ははずしませんねこの作品。 日本代表になればよりリーマン部分はより要らなくなりますが、それはいいんですかね。{/netabare}
全体を通して
{netabare} 良かったところ
バドミントンの描写はスピード感と迫力があり、スマッシュの瞬間もキャラのダイナミックな動きがかっこよく、バドミントンというスポーツの魅力が引き出されていたなと思います。
実業団チームという着眼点は面白く興味が引かれました。
あんまりだったところ
・主人公の実業団チームに所属する 元天才と呼ばれたバドミントン選手という設定からは想像できない程 普通のストーリー 。 正直 バドリーマンという言葉を思いついた時点で考えるのをやめてしまったのかと思うほどです。 王道なら王道でもいいんですけど、設定が少し凝っている分 話の展開にも工夫というか ならではみたいな要素が欲しかったです。
オリジナルアニメの枠で無難なストーリーというのはちょっと消極的だと思います。
・サラリーマンの要素が足枷でしかない
さほど重要でもないのに、尺をとるので全体的に薄味な結果に…。人のミスによる展開やガバガバ専務などむしろない方が良かったレベル。 主人公も他のキャラも高校生時代のトラウマが多くそこを深掘りするなら、前にも書きましたが、大学生という設定で青春をテーマにやればいいと思います。キャラにスーツを着せたいだけならもっとやりようはあっただろうに。
個人的には 碓山さん主人公でよかったのではと思ってしまいます。
・キャラが想像の域を出ない
この人はこういうキャラだからこういう見た目でこういうことを話してこういう行動をする。というキャラが動くというより作り手によって動かされている感が強い。
・試合中のドラマが弱い
基本的にキャラの過去回想頼りなので、トラウマトラップが多い。競技自体の駆け引きがない。
主人公の「先読み」という設定も活かしきれず終わってしまいました。 あんまりやり過ぎると超次元バドミントンになってしまうのは分かりますが、どうせバドミントンの奥深い魅力にまで手が届かないのなら、他チームにも「技」を付与して、もうちょっと派手目にしても良かったかもしれません。 現状の「先読み」ではあまりにも中途半端だと思います。
キャラの見た目が好き。もしくは、演じている人が好き。又は、その両方でスポーツもの作品をあまり見たことがない。そんな人におすすめです。
{/netabare}