セシウス さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
女々しい男子が男を見せるお話
原作マンガは未読です。
毎週日曜日の夜に友達との記憶を失ってしまう同級生の美少女と、なんとかして友達になろうと頑張る男子高校生のお話です。
解離性健忘と思われるヒロインは、相手を傷つけてしまうことを恐れて頑なに人と関係を築くことを拒みますが、主人公は何度拒絶されても何度忘れられても怯まずヒロインの心をこじ開けます。見かけも中身も貧弱な主人公ですが、そのガッツは中々熱いものがありました。
一見恋愛モノに見えますが、ヒロインは小6から高2まで他者との関わりを持たずに過ごしてきた超純粋培養キャラなので、主人公との関係は男女としては全く深まりません。ラストも爽やかに終わります。ちょっと薄味だけど心地よいストーリーだったと思います。
声優さんは声はあっていたと思いますが主人公とヒロインの演技がやや作りすぎに感じました。主人公の親友キャラが逆に「作らなすぎ」に感じたのも含めて個人的にはイマイチでした。
作画は全体的に淡い色彩で背景がとても綺麗です。キャラデザはインパクトは薄めですが、ストーリーにはマッチしていたと思います。音楽についてはEDが有名ですね。BGMも上品な感じでよかったと思います。
懐かしい青春時代のひとコマとして大人がまったり見れる作品だったと思います。海外のレビューサイトなどでは終盤のメイン2人の振舞いが不人気のようですが、個人的にはこの流れで良かったと感じました。青春モノが好きな人にはおすすめです。