秋川 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全192話見終わりました。良かった点と悪かった点を書いていきます。
良かった点
・ハルカの成長が見所ある
初めは観光目的で旅を始めたハルカがコンテストに魅了され、ライバル達と切磋琢磨しながらトップコーディネーターを目指します。成長していく中での失敗も見所あります。
・ハルカの長期ライバル、シュウとハーリーが個性的
シュウはキザでクールな少年です。初めはハルカのことを初心者コーディネーターと見下すのですが、徐々にハルカの実力を認めていくようになります。ハルカもシュウに勝つことを目標に特訓します。ハルカとシュウはお互いを刺激し合いながら成長していきます。まさに良きライバルですよね。
ハーリーは何かとハルカにしつこく嫌がらせをするオネエ口調の青年です。ハルカに勝つためにあれやこれやと不正をするのですがハルカに負けることの方が多いです。しかし、実力はしっかりとあるため不快感はありません。むしろその突き抜けた執念深さは見ていて清々しいです。
・主題歌が素晴らしい
好きな曲が多いです。「チャレンジャー」「ポケモンかぞえうた」以外は毎回飛ばさずに聞いていました。個人的にアニポケシリーズの中で特に曲に恵まれているのがこのアドバンスジェネレーションだと思います。
・ロケット団が目立つ機会が多い
サトシ達と共闘する場面やサトシ達との面白い絡みが他のシリーズに比べて多いです。ロケット団が憎めない悪役として目立っています。また、ムサシコジロウとその手持ちポケモンとの別れの回も見所があります。ロケット団が好きならAGは見るべきです。
・サトシの手持ちの活躍が均等
影が薄いポケモンがいません。他のシリーズだと御三家に活躍が集中しがちで影が薄い手持ちポケモンがいたりするのですがAGでは皆それなりに活躍していて目立っています。
悪かった点
・サトシ関連が盛り上がりに欠ける
シゲルやシンジのような長期のライバルがいない上に手持ちポケモンも皆それなりに活躍はしているのですが、ズバ抜けて目立っている手持ちポケモンがいません。それとジム戦やフロンティア回は微妙な回の方が多かったです。ホウエンリーグは面白かったです。
・日常回(ジム戦回やコンテスト回ではない回)が見所に欠ける
もちろん面白い回、感動する回、ほっこりする回はあるにはあるのですが、見所に欠ける回の方が個人的に多かったです。マンネリ感が否めません。
・ハルカのご都合主義感が否めない
コンテストの2次審査(最終バトル)はコンテストバトルと呼ばれ、相手のゲージを削りきるか相手のポケモンを瀕死させることで勝利することができます。ハルカのポケモンがたくさん攻撃を受けているのに中々倒れなかったり相手のポケモンがハルカのポケモンの少ない攻撃で瀕死になったりハルカ側のゲージは中々減らないのに相手のゲージは大幅に減ったりと露骨すぎて萎えます。あと、大事な時に「ねこのて」や「ゆびをふる」などの運に影響される技に頼る場面が嫌いです。
・サトシ達の問題行動が3点ある
①サトシがムロジム戦でキモリを酷使する
サトシはジムよりもサーフィンを優先させるムロジムリーダー、トウキを完全に舐めていました。「サーフィンにうつつを抜かしているジムリーダーなんかに負けない」そんな思いで臨んだムロジム戦ですが、サトシは攻撃を受け流すワンリキーに苦戦し、最後の一匹のキモリもどんどん追い込まれていきます。さらにトウキのマクノシタがハリテヤマに進化し、勝つことが絶望的な状況に。そんな状況にも関わらずサトシはキモリのことを顧みずに闇雲に攻撃を指示します。結果はキモリのボロ負け。作中でタケシやジョーイさんに怒られるほどの問題行動です。
②ハルカがポケモンコンテスト・ルイボス大会でフシギダネを酷使する
ハルカはゲットしたばかりのフシギダネを2次審査に選出したのですが、ずっと森で生活していたフシギダネは観客の熱気にあがってしまい、うまく実力を発揮できずどんどん追い込まれていきます。さらに追い打ちをかけられるようにフシギダネはまひ状態になり瀕死に近い状態になってしまいます。審査員からバトルオフ(ハルカの負け)の判断が下されるもハルカはバトルを続行しようとします。作中で審査員に怒られるほどの問題行動です。
③マサトがサトシに渡す用のジムバッジを奪取する
サトシはマサトの父であるセンリとジム戦をすることになりました。結果はなんとかサトシの勝利。そしてセンリがサトシにジムバッジを渡す時にマサトが横からバッジを奪取するのでした。というのもマサトは以前からサトシに「ハハは強いからサトシは負けちゃうよ~」などと言うほど自分のパパに憧れを抱いてたのです。マサトは自分の父が負けたことを認め得たくなかったのです。
これら3つは見ていてあまり心地よい場面ではありませんが、ちゃんとその回の中で改心する場面があるので好きです。ハルカを優しく励ますサトシ、マサトを優しく諭すセンリとタケシはとってもかっこよかったです。