徳寿丸 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どうしたかった?
原案ありオリジナル作品(2022.2)
企画段階での意気込みは伝わるんですが、いかんせん1クールで纏めるつもりがあったのか、それとも2クールありきなのか全く想像がつきません。
ラストのタイトルが「to be continued」でThe Endに被せるように”NOT”。つまり俺達の旅はこれからだ!!という事なんでしょうが、どうなんでしょう?制作側はやり切った感あるんでしょうか?
自分は制作も声優陣も視聴側もマラソンの途中棄権みたいな印象を受けたんですが・・・。多少、「メイドインアビス」でも意識してたんですかね?色々と伏線とか設定は散りばめていたんですが、全く回収できてないし、する気あるの?って感じが分割2クールかと思わせるんですよね。「魔王様リトライ」みたいに「つづけ!!」とでも言えば笑えたんですが・・・。
最期に主人公の声優さん、初主演でしたっけ?ちょっと難しいキャラでしたかね。9歳の女子でありながら、飛び級で大卒、だらしない親父の世話もしながら、いう事きかない超お転婆娘。その上で目をギラギラさせて”夢。夢”喚く感じ・・・個人的に好感持てないキャラだったかな。どこにも愛らしさがないんですよね。そこも{netabare}敢えて本当の親子じゃないから本当の家族になりきれてないという演技だとすればちょぅと違うかな?ただ、脚本も悪いと思う。{/netabare}惜しいって感じですか。
私のツボ:殺されかけてよく平気で旅一緒にできるね。許せるものなの?
黒メガネ:{netabare}どうしても最後まで描くつもりがなかったと思えるんだよね。「企画がロボット」というテーマが足枷というか。合わせてこれはなくても良かったのではという点を挙げる。
まず、怪獣が出る必要性がない。例えば1話で主人公の知人親子が怪獣に殺されるけど、必要?むしろ、シビトの襲撃で重症位で良かったと思う。当然狙いは主人公少女なわけでコロニーを巻き込まない為と狙われる理由が夢の場所と関係あるか確かめる為の旅に出るで良いと思う。
次に、平等都市の地下暮らしの話も、何故、上級社会への反発が盗みなのか?むしろ社会主義革命に巻き込まれてお尋ね者になったリーダーが旅仲間になるとかの方がスマートだったんじゃないか?
次に毒草の話。ただただ、主人公がわからずやのガキ扱いで意図が見えない。
そして、女賞金首との因縁話。シビトに攫われた主人公を無理にでも助けようとする親父に対し、「娘はそこまでしても親友は見捨てるんだ」からのわだかまりと共闘を経て和解ならすんなりだったと思う。
といった感じで不要な話を削ったり、敵をシビトだけに絞れば、取り敢えず夢の場所まで辿り着き、”虹の子”の謎など明らかにした上で、主人公がマドマギ宜しく、虹の子の解放の見返りに消滅でもすれば、生意気だった小娘にも同情と献身への感謝によるカタルシスが生まれたのではないだろうか?それなら投げっぱなしジャーマンのような終わりにはならないし、誤魔化すみたいな”NOT”も必要なかったと思う。
まぁ、やはり「ロボットテーマ」とうまくフィットしてないという事かな。{/netabare}