まぁく さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話づつ噛みしめて観てください
放送終了につき一気に視聴
アニメ過去2作は視聴済み
原作は未読です
いやぁ、凄い(小並感)
映像表現に全振りのリッチコンテンツ
正直、TVでやってはいけないレベルのハイクオリティです
話題作過ぎて改めて概要を書くまでも無いかと思いますので、個人的な感想を主体に述べます
{netabare}
◆炭治郎と禰豆子
途中までは禰豆子ちゃん空気でしたが、いきなり覚醒してからが凄かったですね
神作画パワーで鬼気迫る(まぁ鬼ですが…)活躍に大満足です
ただ、血鬼術の解毒?あるいは解呪?ですか?
最後あれで死を免れたのは個人的には引っ掛かりました
7話で返り血を燃やしている描画があるので、それが伏線といえばそうなのですが、ここまで割と努力と根性で苦難を乗り越えて来たのに、サクっと治癒してしまう展開に少し拍子抜けしました
◆堕姫と妓夫太郎
堕姫はわがまま放題・悪逆非道に描かれていますが、闘いになってみれば強いは強いんですが、圧倒的絶望感は感じません
ところが首を切り落とされても子供のように泣きじゃくる堕姫の影から妓夫太郎が出てくる場面には驚きです
真の強者の出現!
異形のラスボスの登場にテンションMAXです!
しかしこの時、私のストーリーへの理解が狂い始めました
妓夫太郎は新たなる上弦の鬼の登場かと誤認してしまったのです
つまり「お兄ちゃん!」の呼び声は、実の兄に対してではなく、親しい別の誰かを呼んでいるのだと錯覚してしまったのです
この先入観は悪い方に作用しました
堕姫はその後も何度も「お兄ちゃん!」と呼び掛けていますが、私の脳内ではこの2人が実の兄妹とは完全には結び付かないまま、ただただバトルシーンを堪能してしまったのです
結果として、最終話の二人の過去話にあまり感情移入できずに幕を閉じてしまいました…
うかつな思い込みです…
最後、三途の川と思しき地獄へつながる炎の河を渡って行くシーンは、とても素晴らしかったです
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えーとですね
普通のTV作品であるなら、このお話で十分に納得できるのです
しかし、この作品においては映像のクオリティがあまりにも高すぎて、お話し部分がアンバランスに感じてしまいました
特に5話以降は、バトル!バトル!バトル!バトル!の展開だったので美麗映像の連続に麻痺してしまいました
今回は一気視聴の姿勢を失敗しました
リアタイで毎週見ていればこんな事にはならなかったのかもしれません
というか、映像をリアルに振り切っている作品なので、合間にギャグカットや次回予告挟まれると興を削がれてしまい、アニメ全集中の呼吸が乱れてしまうのです…
いっそ3時間尺の映画だったら大満足だったかもしれませんので、再編集版とか出しませんかね?
{/netabare}