九会 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
十人十色って素晴らしい
原作は現在もWEB上で連載中の漫画で個性豊かなJK達が織りなすギャグ作品。
登場キャラ達にはシンプルなあだ名がついてるのが特徴で、作中では本名よりもそちらで呼ばれていることが多いです。そのため誰が何をしているのか、この子はこんな子なんだというのがわかりやすい。
しかしながらその一面を押しつつも、キャラ同士が絡むことによって広がる関係性や掛け合いが面白い。
キャラ一人一人掘り下げ回があり、新たな一面を見せつつも担当の回が終わったあともないがしろにされることはなく、寧ろ他のキャラ達との絡みで魅力が深まっていくため、ギャグ作品でありながら一人一人を原作者や製作陣が大事にしようとしている感じが伝わってきます。
それに何といっても女子高生達が可愛いく、ロりっぽい子、中二病な子、オタクな子、etc・・・彼女たちの記号的なアイデンティティーだけでなく、コンプレックス部分も描いてるからこそいじらしさ、可愛さが引き立っています。主人公は可愛いというよりも珍獣ですがね・・・w
そんな彼女たちに息を吹き込む声優さんの配役も文句なし。特に赤崎千夏さんと長縄まりあさんの演技はキャラの役柄に合っていて良かったと思いました。後者の長縄まりあさんは「はたらく細胞」や「小林さんちのメイドラゴン」でも人気のある可愛らしいキャラを担当しているだけに今作でもその可愛さが出ていたと思います。
サザエさん時空ではなく、きちんと四季が移り変わっていくため、彼女たちの高校生活もいつか終わるのだなと思うと少し寂しいなと思えたぐらいに好きな作品でした。下ネタも少なく、誰でも見やすいのでおすすめ!