れるびい さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生きる事は常にサバイバル
北海道、明治末期。アイヌが隠したと言われる大量の金塊を巡って
様々な人たちが交錯する物語です。
殺伐とした時代背景に、生々しい命のやりとり。
アイヌ文化や野生動物との格闘等がリアルに描かれてます。
僕は北海道出身で、自分の出身地の語源もアイヌ語です。
馴染みのある土地や文化が多く登場するので感情移入しやすかったです。
作中ではヒグマやエゾシカ、キタキツネ等、動物もよく登場します。
キツネは実際、僕の地元では冬になると2日に一度くらい見かけます。
僕の地元は「銀魂」の作者の空知英秋さんと同じ空知地方です。
北海道の地名は8割はアイヌ語が由来で漢字はほぼすべて当て字、
漢字に特に意味は無く、言わばキラキラネームです。
札幌=「サッポロベツ」(乾いた大きい川)
富良野=「フラヌイ」(においをもつ所)
小樽=「オタルナイ」(砂が溶ける川)
美瑛=「ピエイ」(脂ぎっている川)
空知=「ソーラップチ」(滝が下りる場所)
富良野~美瑛エリアが好きでよく夏になると車でドライブします。
これぞ北海道、みたいな景色がひたすら続きます。
ただし何年住んでいても冬はとても厳しく、冬道はナメていると
簡単に事故ります。吹雪の日は家の近所でも遭難します。
原作者の野田サトルさんも北海道出身で、特に冬の厳しさや動物等の
描写が非常にリアルだし、アイヌ文化に関する事や時代考証も
かなり詳細にされています。
旭川に近い場所で神居古潭(カムイコタン)と言う場所があります。
心霊スポットとして有名でしたが、名前の意味は(神の住む場所)です。
車の免許を取ってから、よく友達と肝試しに行きました。
神様の住む場所で肝試しとは、本当に命知らずの悪ガキでした。。
北海道出身ながらアイヌ文化についてそれ程知らないので
興味を持つ良いきっかけになりました。
原作もまだ続いているので引き続き、続編も視聴したいです。