weoikoiji さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
知覚過敏と予後経過
ゆっくり時間が出来たらまた見直したい。
青春ラブコメ系の中でもこの時代の作品は知覚過敏のようにほんの些細な接触で膨張する痛みをどう処理するかという作品が多い。
この手のメンタルの処理はテンプレジャンプ主人公であれば敵との戦いを通じて仲間等の正義のお題目に回収されて改心し物語の一章が完結するのだが、
悲しいかな現実そんなことないよねと捻くれたオタク達のそれでもフィクションに浸りたい欲求が生み出したのが知覚過敏系の作品だと勝手に考えている。
その作品の代表の一つが本作だった。
やなぎなぎの吐息交じりのような儚い声と不完全ともがきを痛いほど表現した歌詞が、私個人のツボをいい具合に刺激して
何が言いたいかと言うと好きなんですよね~この作品
{netabare}
ひねくれという特性こそが、特徴であり問題解決能力を持つという、傷ついてきた故に自然獲得した特性が回りを導くという部分と
そもそもひねくれて傷ついてきたからこそその特性を使用すると更に傷つき続けるという
裏表が本物と偽物という二面によって翻弄されるという形で物語が進行していく。
孤独ゆえに、獲得できた社会性は
集団生活誰かと誰かの愛ある関わりの中では受け入れがたいものであるという状態
そしてその状態をどう捉えるかという感情の部分
最終的にねじ曲がった根性が正常な社会性に回収されて物語が終わるのだが、まあ正しい終わり方だと思う。
でもそこまで考えてる余裕がなく見てたので、いつか時間があるときにまたちゃんと見たいです。
{/netabare}