どろん さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
主人公の説教臭さに息が詰まる
この作品、好きか嫌いかって聞かれたら答えるのがちょっと難しい。
アニメ全話見終わって、続きが気になって原作も全部読んだ。だから、面白いかつまらないかと言われりゃ面白いと思う。つまらなかったらアニメの途中で切ってる。
でも…面白いんだけど、映像と音楽は凄く良いんだけど、どうしても素直に好きな作品だと言えない。
その理由は主人公の炭治郎の性格というか、言動が受け付けないから。
面白いけどこの気持ち悪さの正体はなんだ?と感じつつ、アニメを見続けていったら、原因は炭治郎だと判明した。
いや…炭治郎だけじゃ無く、他のキャラ同士の作り出す空気というか、押し付けがましい感じも合わないと感じた…。正義感の押し付けみたいな。
炭治郎のセリフで
「がんばれ!負けるな炭治郎!」
「○○さんのために動け!」
「考えろ!考えろ!」
みたいなセリフがよく出てくるんですが、こういうセリフが出てくる度にイライラしてしまいました。
こういうのは炭治郎の心の中のセリフですが、バトル中に何回か出てくるので、黙って戦えよと思いました。鬱陶しかった。
常に正しく、心優しい少年ってこんな感じでしょ?主人公も仲間たちも頑張ってて偉いでしょ?みたいな押し付けがましい空気が見てて息が詰まりそうだった。
自分が性格ひねくれてるからそう感じるのかもしれないけど、本当に無理だと思った。
わざと臭い押し付けがましい優しさより、分かりにくいが話を見ていれば段々と気づく、隠された優しさの方が好きだ。背中で語る…じゃ無いけど。
あと、兄弟愛を売りにしてる割には、炭治郎と禰豆子の過去が掘り下げられてない。
過去の回想シーンは何度か出てくるけど、少ししか出てこないからピンと来ない。
お互いどんな思い出があって、以前からどれだけお互いを思いあっていたのか、もうちょい丁寧に描いて欲しかった。
番外編とかで描かれてるのかもしれないですが、このアニメを見ただけでは伝わらなかったです。
ちょいちょい出てくるギャグシーンも面白くないと感じる事が多くて、合わんなと思いました。
酷評になってしまいましたが、見てて感動する場面もあるし、ほっこり癒されるような場面もあるんで、嫌いな作品って訳では無いんです。
ただこの作品特有の押し付けがましさと説教臭さが肌に合わないし、キャラに共感も出来ないから好きとも言えない。