kuromi1988 さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
びっくりするほどつまらない
あまりにも展開が退屈で7話で中断していた。
しかし、OP曲をフルで聞いたら自分に刺さったので視聴を再開。
結論、びっくりするほどつまらなかった。
理由は3つある。
①主人公とラスボスの大義が響かなかった
②結局主人公は何がしたかったのかわからない
③ラストバトルの盛り上がりのなさが致命的
①百歩譲ってラスボスが望んだ「D2を一箇所に集める」という考え方はわかる。犠牲をもとに平和の世界が作れるからね。でも、最終回にそれを知っても前振りがなさすぎて呆然とした。計画に4年がかかったとか言っていたけど...そのバックボーンがなさすぎて「お前は一体何をしていたんだ?」感が拭えなかった。
もっとも問題なのは、主人公だろう。ラスボスを超える熱い想いが一切感じられない。なんでラスボスと戦っているのか?戦闘意義がイーブンじゃないから、ただ戦っているだけで終わってしまった。ここまで薄氷なラストバトルは見たことがない。
②前述と似ているんだけど、主人公はいったい何がしたかったの?最後は死んでしまったけど「何をやりたいか」が明確じゃないから、別に可愛そうとも思わなかった。察するに、音楽のある世界を守りたかったのかな?だったら、ラスボスの思想に乗るべきだったんじゃね。結局、1人で死んで世界は第1話と変わらないってのが許容できなかったかな。まぁ、アニメとしてのゴールがソシャゲへのプレイ促進であれば「世界を守るのはあなただ」みたいな世界を描きたかったかもしれないが、その狙いがまったく掴めない。だとしても、ソシャゲプレイ促進はミスだったんじゃないかな。このアニメをみてソシャゲをやってみたいという想いは、課金層の大人は持たないんじゃないかな。
③もっとも盛り上げなければならないラストバトルがなんとも微妙。ムジカート同士の戦闘は作画もよかったし、かなり力が入っていたと思う。でも、主人公とラスボスがシュールすぎた。「なぜラスボスが動けない状態なの?」って吹いてしまったよ。しかも、舌戦もない。ただ、ラスボスが動けないで主人公が話を聞いているだけ。どちらも互いを否定しないで、自身の理想をぶちまけているだけ。びっくりしたわ。
さらに、ムジカート同士の戦いもヤバい。前触れもなく敵のムジカートが肺になるし。。。もう色々カオスだった。
以上、本作がつまらない大きな理由。テンポの悪さとかあるけれど、大まかな点は上記の3つかな。
もちろん、良いところはゼロじゃない。
レニィとタイタンちゃんが抜群によかった。「主人公のために」という熱い想いが伝わってきたし、キャラも立っていたし。
タイタンちゃんが最後の一撃を打つことを戸惑ったような演出も素晴らしかった。胸に響くものがあった。
本作がダメだったことを付け加えるなら、レニィとタイタンと10話のインパクトを最終回で超えられなかったことかもしれない。